こちら難聴・耳鳴り外来です!

きこえ、コミュニケーション、そして認知や学習などについて”聴覚評論家 中川雅文" が持論・自説を思うままにつづっています。ときどき脱線しますがご勘弁を(^^;

2016-01-01から1年間の記事一覧

ヒアリングリテラシー その2

ぼくの常識は世間の非常識。 ぼくはいつも人に会うと「あなたはどんな耳栓もってますか?」「どのメーカーのノイズキャンセルイヤホン(ヘッドホン)持ってますか?」と尋ねることが多い。 職業性騒音難聴、ヘッドホン難聴、スポーツでも剣道の面打ちや陸上の…

イベントのあとに落ち着きのなくなる子どもたち

【今回は専門家向け記事です。】 運動会や学園祭が終わった後もそわそわしている子どもたち。 両親や先生は、そんな子どもたちをしかり飛ばすことはあっても心配そうにみてあげることはありません。 かくれ難聴 120デシベルの音にほんの数十秒さらされただけ…

ヒアリング・リテラシーという概念の重要性について

3ヶ月ほどまえに騒音性難聴を専門とする先生方の集まりに参加して、一般演題での報告を行ってきたときのはなし。 その時は、 難聴は多因子で発生する。 職場の管理だけでなく、個の管理も必要である。 生活の中での騒音対策とか食習慣や運動習慣なども重要で…

集音器はダメだよー^_^

このブログは自動的にはてなから広告が付けられる仕組みになっている。 ときおり、集音器の広告も付くことに気がついた。 ぼくは基本的にOver the counter OTC販売の集音器や補聴器の購入にには反対している。 それは、音をオーダーメイドしていないことにあ…

なぜ当時、耳の不調が脳までダメにするを書いたのか。

なぜ脳の話をしたのか 「耳の不調」が脳までダメにする (講談社+α新書) 作者: 中川雅文 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2009/09/18 メディア: 新書 購入: 1人 クリック: 9回 この商品を含むブログを見る この本は、講談社の岩崎さんといっしょにつくった本…

なぜ難聴になるのか⁉︎

過剰な音暴露が難聴のいちばんの原因 難聴が進む第1の問題は音暴露にある。 音暴露には二種類に分けて考える必要がある。即時的に障害をもたらす120デシベル以上の音による音響外傷と一定時間晒される(音圧レベルと暴露時間の積)で生じる騒音性難聴である…

なにごとにも表と裏がある。

ハツカネズミは寿命3年、ネバダネズミは30年。 加齢の仕組みについての研究がグーグルの資金で進んでいる。 グーグル、15億ドルを投入する「不老不死研究」の狙い(前編) 加齢はなぜ起こるのか。 それを考えるときぼくたち医者はどうしてもパーツから考えて…

ステレオサウンド社訪問^^

こんにちわ 聴覚評論家 なかがわです。 今回は昨日訪問したステレオサウンド社と一足早い年越しそばの会のことを報告します。 5月に上梓予定のムックに掲載予定の記事の絡みで昨日ステレオサウンド社を訪問しました。 まずは写真撮影ということで、六本木ヒ…

補聴器の両耳装用について

両耳装用の適応とは 20世紀のおわりに両耳装用のブームが生まれました。 そして脳科学の一通りの知見から21世紀の今、必ずしも両耳装用である必要がないと議論されるようになっています。 現時点での両耳装用の処方とはきわめて高度な知識を要するチャレンジ…

『君の名は』 (注意!ねたばれあり)

お題「最近涙したこと」 久しぶりに泣きました ANAの羽田 北京便で話題のアニメ映画 『君の名は』 をみました。 往復で結局3回もガン見してしまい。 挙句に3回とも涙腺ひらっきっぱなしでした。 こうしてブログを書いている今も 『タキ』 「よつは」 という…

いわゆる炎上を自律神経システムから考える。

炎上とは、ツイッターやフェースブックなどのSNSやブログなどに公開した自身の意見や考えに対して匿名性の高い不特定多数のリーダーがその記事に対して書き込みと言う具体的行動をいっせいに行う現象。by中川マサフミ ブロガーや一個人が自身のサイトに情報…

その事実からなにを読み取るか。

blogs.plos.org このブログのタイトルを意訳すると・・・ ポスト・真実時代の身構えかた: われわれは今、科学におけるあくたあまたな真実という名の情報の渦巻きの中でのどうふるまうべきかを問われている と言った感じでしょうか。 このなかでは以下の3つ…

日本LD学会に参戦してきました(^^)

平成28年11月20日日曜日、パシフィコ横浜で開催された日本LD学会学術集会に参加しました。 一般演題での参加ではなく自主シンポジウムというかたちで、東北大の川崎先生、国福大の小渕先生とで聴覚のセッションとして話題提供してきました。 開始は11時から…

メンズホロス 掲載されました(*^。^*)

www.mensholos.com

最近手に入れた新しい耳栓について

SUREFIRE EP3 Sonic Defender Ear Protection ソニックディフェンダー 聴覚保護 耳栓 ブラック (M) 出版社/メーカー: SUREFIRE シュアファイア メディア: その他 この商品を含むブログを見る 前々から気になっていたヘリックスロック付きの耳栓を手に入れた…

さて今日は朝から郡山だ^_^

今週は今日から郡山で開かれる神経生理系の学会にガイドライン策定委員として参加します。 週末にはオーディオ関連の出版企画の打ち合わせ。 本業の耳鼻科はどこからもさっぱり引き合いがありません( i _ i )

書評20161019

ジョージ・フリードマンの「100年予測」の英語版朗読音声をオーディブルの1クレジットで手に入れた。 G.フリードマンとは、言わずと知れた名ライターで、池田信夫さんはもっぱら彼の著述をネタにお話を展開している節がある。 ぼくの最近の読書スタイルは、…

電話取材とwhoのこと

きょうはインフォバームの平岡さんの電話インタビューを受けた。声のかわいらしさはピカイチで応対もナイス。ということで、なんだか乗せられウキウキ気分での受け応えであっという間に1時間が過ぎた。 電話の受話器を耳に押しつけての会話は、イヤホン同様…

欲しいものリスト最新版 20160927

まずはワイヤレス。 Bose QuietComfort 35 ワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホン 密閉型/オーバーイヤー/Bluetooth・NFC対応/リモコン・マイク付き/通話可能 シルバー QuietComfort35 WLSS SLV【国内正規品】 出版社/メーカー: BOSE 発売日: 2016/06/24…

座るのこわい、聞くのはもっと怖い!

www.huffingtonpost.jp 怖いのは座るだけじゃない。Smoking kills you!And sitting will be also killing you while you do more than 5 hours.But nobody mentions about SOUND must be killing your cognitive function as the result of hearing loss.You…

プレミアムごぼう皮茶かやくご飯に挑戦!

こん○○わ! 聴覚評論家改めてB級グルメ探求家のなかがわです(というか今日だけグルメうんちく)^_^ きょうはまず雨の中、横浜まで出向いて、市民向けのセミナーをふたコマやってきました。 同じ内容を午前午後で行ったのです。 「耳のきこえと脳の働き 〜難聴…

高周波トレーニングで英語は上達する!?

[音声DL付] 1日5分「高周波」英語トレーニング 作者: 今井宏美 出版社/メーカー: IBCパブリッシング(インプレス) 発売日: 2015/12/07 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 昨日はちょっとした打ち合わせで懇意にしている今井宏美さんとお会い…

週末はマックの環境整備で大わらわ(-_-;)

一昨日、しでかしてしまいぼくの6plusは無残なことになってしまった。 早速、ソフトバンクショップで機種変更となった。 アップルケアとかあんしんサービスでないのは1年10ヶ月前の契約時にうかつにも画面上で操作しているときに指の勢いというかHuLuとか消…

方言→標準語→他の田舎のことはと覚えていくのはめちゃたいへん(・_・;

きょうは、津軽出身で2年ほど東京に住んで、自分は完璧な東京弁を手に入れている(自称)という方が、那須地区での就業におけるコミュニケーション障がい で受診されました。結論、つがる弁の音韻カテゴリーがちがっているための障がい。音声を聞かせその後…

耳栓して英語をまなぼう!

http://www.tli-tomatiskobe.com/pg80.html 子音が2500Hz以上にあり、日本語以外はその子音帯域のパルス情報でほとんどの会話が成立します。日本が鎖国をときドイツになびいたのはわれわれの耳にドイツ語の響きがよかったからだとおもいます。低域の音は距離…

🌀台風10号、ライオンロックまもなく上陸。

http://webfor40.net/life-style/taifu10go_sinro 紆余曲折ということばがぴったりな進路の迷走を経てまもなく東北地方に上陸する気配だ ボクが子どもの頃、住んでいた宇和島は台風銀座だった。父親はやんちゃで、上陸するたびに自慢のくるまでボクら兄弟を…

「死すべき定め」A.ガワンデ著

死すべき定め――死にゆく人に何ができるか 作者: アトゥール・ガワンデ,原井宏明 出版社/メーカー: みすず書房 発売日: 2016/06/25 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 「死すべき定め」を読書中。 なかなか分厚くて進まない。アシステッドリビング…

究極の ごぼう茶 「プレミアム ごぼう皮茶」....飲めばわかるこの違い(;゜ロ゜)

オヤジギャク炸裂な健康食品販売サイト「健康でドット混む」は、名前負けしてとんとお客さんのいないサイトだ。中途半端に自己運営サイト出すよりもAmazonに特化して即日配達とかに対応してくれればいいのにといつもラインナップだけみて実際の購入は別サイ…

河村教授との思い出

追悼文を書いたついでにいくつか記憶にのこった話しを書き留めておこう。 いつも寡黙で、われわれが覚醒し、自ら動くのを待ってくださっていたこと。 新しい医療をはじめることには非常に慎重で他施設で学ぶこともやぶさかでない自由な気風をもたれていたこ…

なぜかくも生命倫理が厳しくなったのか・・・。

「俺たちなんてのはなぁ、人のプライバシー売って金にしてる卑しい職業なんだよ!!!」 新宿のスペイン料理屋でどこかの週刊誌記者が酔って、もう一人と口げんかになり吐いたセリフだ。 http://www.nikaidou.com/archives/84981 医学論文だって似たようなも…