こちら難聴・耳鳴り外来です!

きこえ、コミュニケーション、そして認知や学習などについて”聴覚評論家 中川雅文" が持論・自説を思うままにつづっています。ときどき脱線しますがご勘弁を(^^;

熱海に移動してまもなく半年

サラリーマンの宿命、勤務医もまた、組織の都合で異動します。

震災の年から、現在の法人の世話になり、栃木で11年。個人的には伸びやかに楽しく仕事させていただけていたのですが、人集めという点では、残念ながらぼくの魅力で若い医師が集まるということはありませんでした。

 

ぼく自身が強い開業志向を持ちつつ、なぜか大学病院で勤務医という大矛盾をやってるわけなので、当然、学びに来て下さった人たちは、開業に必要なスキルを身につければ卒業していく。ぼくも開業することは大いに歓迎なので引き止めない。

 

なので、組織は大きくなりようもなかったのかなと、異動が決まって改めて、大学は人育てではあるけど、病院的にはやめない人を抱えることがすごく大事なんだなあと。

 

基本、異動に伴って『異動しましたー。これからはこちらに来てください。』ってやるのが常なのでしょうが、残念なことに、今回の異動先には、栃木で用意できていたような器械がほとんど揃ってない。もちろん基本的なところはきちんと押さえてあるのですが、なかがわ流を実現するための道具が皆無。ということもあって、これまでかかりつけ的に頼って下さっていた患者さんをすんなりと受け入れることもままならない。

 

そんな状況の中で少しづつ、スタッフに新しい検査手技を覚えてもらい、少しづつ器材を揃えてという準備をしているうちにあっという間に6が月経ってしまったのです。

 

耳鳴に関しては7月下旬から、補聴器に関してはようやく今日、必要な器械の設定が終わりました。Primusという簡易型のREM装置をひとまずインストールしたのです。

 

この6ヶ月、REMなしで、経験的にこなしていたわけですが、それは心苦しいものがありました。年度末までには、アフィニティコンパクト化、ユニティ3のいずれかを導入する計画なので、その頃にはPrimusほサブ機として活躍ということになるのかなあなんて思っています。

 

実際には言語聴覚士さんにやってもらえるように段取り組まなきゃならないので、REMがサクサク動くまでにはまた3ヶ月はかかるのかもしれません。

 

まだまだみなさんにここにいるからおいでよーと叫べる状況ではありませんが、熱海はそろそろと始動し始めてますので是非ご近隣の方から三々午后おいでください。