こちら難聴・耳鳴り外来です!

きこえ、コミュニケーション、そして認知や学習などについて”聴覚評論家 中川雅文" が持論・自説を思うままにつづっています。ときどき脱線しますがご勘弁を(^^;

2016-01-01から1年間の記事一覧

河村教授の一周忌をむかえて

昨年8月、恩師である河村正三先生がお亡くなりになりました。 追悼文の依頼があり、したためた文章をここにも記録としてとどめておきます。 聴性誘発反応アトラス 出版社/メーカー: 廣川書店 発売日: 2000/01 メディア: ? この商品を含むブログを見る 「扁摘…

備忘録2016 年夏

!)バイデン米副大統領は15日、ペンシルベニア州で演説し、・・・「・・・日本国憲法を、私たちが書いた・・・・」と発言した。 www.sankei.com 2)天皇陛下は「憲法を作った主語を「日本」とし「知日派の米国人の協力も忘れてはならない」と加えるなど…

それ貴方の脳がおバカさんなのヨ🙄

http://www.smithsonianmag.com/science-nature/neuroscientist-wants-tell-you-whats-wrong-your-brain-1-180959985/?no-ist&hootPostID=94086338ca1f129aea2653761fca5324 このサイトによると、 「乗り物酔いとは、運動器と視覚が静止状態にあり、内耳が動…

スマホ難聴の触手は14歳以下まで手を伸ばしてきた(T_T)

いよいよスマホ難聴の触手は14歳以下まで手を伸ばしてきたようです(-_-;) 2012年に行われた調査は2015年にも実施された。 そして、今回は2012年との対比の中でいろいろと議論が始まっています。 http://www.hochouki.com/files/JAPAN_Trak_2015_reportv3.pdf

Safe Listening〜 WHOの動きとIoT時代の難聴予防 2016年8月30日火曜日1500から1720まで

備忘録

WHOは、 Safe Listeningというキャンペーンを通じて、 難聴人口の急増へ警鐘をならしている 2016年3月3日にはアナウンスメントも出されている。 補聴器の市場調査でも同様に若年層の難聴増加が問題となっている。 日本での市場調査の結果は、ジャパントラッ…

軽度難聴とは本当に軽度な障害なのか?

ネットを猟集していたら「軽度難聴の状態、特性について 理解を広げていく必要があるのではないか」という論点で議論を求めている人たちがいらっしゃることを知りました。 議論したいと考えていらっしゃる人たちは、 どうやら、 ①人工内耳装用で軽度難聴の状…

2035年の日本とは、

日曜日、横浜まで小児診療の研究会に出かけました。 第5回日本小児診療多職種研究会 聴覚コミュニケーションに関するレクチャ講師としての参加でしたが、 そのあとに会頭のキーノートトークもちゃっかり聞いてきました。 医師のつくった「頭のよさ」テスト …

土用の丑の日

商売がうまく行かない鰻屋が、夏に売れない鰻を何とか売るため源内の所に相談に行った。源内は、「本日丑の日」と書いて店先に貼ることを勧めた。すると、その鰻屋は大変繁盛した。Wikiより ことしは、野田岩ではなく、伊勢定 にしてみました。 上品な関東風…

糖はやっぱり毒だった(~_~;)

http://www.sankei.com/premium/news/151206/prm1512060004-n1.html 老化を防ぎ、寿命を延ばす効果があるとされる薬の臨床試験が、世界で初めて米国で来年から行われることになった。米食品医薬品局(FDA)が試験を承認したと、欧米メディアが1日までに…

良く聴えるためには、聞かないことが大事?

ことばの構成要素は、音素、音韻(単音)、単語(複数の単音から構成される一連の音)、文という構造があり、これによって、論理的な情報の相互交換が可能となる。 「ら」「く」「だ」という3つの単音は、[r][a][k][u][d][a]という発音記号で示すことのでき…

補聴器の新技術を伝えることの難しさ。

先日ユニトロンのTruefitと関連した技術情報についての説明を聞く機会がありました。 講演の要旨は、 指向性に関する機能の精度が高まり、6つの環境を自動識別できるようになった。 マイクロホンの機能が高まり聞こえのダイナミックレンジの拡大ができるよう…

新刊のお知らせ!

耳鳴り・難聴・めまいが自分で治せる101のワザ 作者: 『健康』編集部 出版社/メーカー: 主婦の友社 発売日: 2016/07/15 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る 月刊誌「健康」に過去1年くらいの間に掲載された記事の再録というか、よ…

ノイズは赤ちゃんのことばの発達の阻害要因!

neurosciencenews.com あかちゃんのことばの学習は、 ①音素の獲得 ②音韻獲得、 ③プロソディー獲得、 そして ④単語獲得やセマンティックスといった意味獲得 といった一連のボトムアップ型の情報処理で成立しています。 ③のプロソディ学習は胎教の段階で獲得さ…

久しぶりの更新(-_-;)

6月は、一般社団法人の設立とかあり、ずいぶんあわただくなってしまいました。 3週目にはシカゴ出張がありましたし、帰国後はそのまま釧路の市民セミナー講師もあったので、ブログは更新できないままでした (-_-;) シカゴで開催されたのは、Shopper Brain Co…

チャープ音の意外な効能?

前々回のブログで紹介させて頂いたチャープ音CDのことで少しばかり・・・。 安心 2016年 07 月号 出版社/メーカー: マキノ出版 発売日: 2016/06/02 メディア: 雑誌 この商品を含むブログを見る チャープ音をこのたった670円の雑誌付録につけたのは、耳鳴りで…

ニューロマーケティング関連図書の紹介(入門編)

ニューロマーケティングって何だろう? そんな入門者向けの 痛快図書 を何冊か紹介します。 1.手始めに読んで欲しいのがこれ「Buyology」。ニューロマーケティングの先駆者マーチン リンストロームの自伝的作品です。はるか昔から行われていた脳に働きかけ…

糖尿病は遠慮がちな人がなる?エッチに恵まれないと前立腺がんになる!

今朝のネット-サーフィンで猟集した知識から2つばかり紹介します。 ひとつは糖尿病のはなし、そしてもう一つは前立腺がんの話題から・・ 1.糖尿病は遠慮がちな人がなる? neurosciencenews.com この記事によると2型糖尿病とは情動ストレスの結果生じる血…

Muroya got his first " first prize" on Red bull air race in Chiba 2016.

Last year I saw the Red Bull Air Race in Chiba. It was the first air race in Japan. I knew it was successfully completed and they decide they promote it again. Thanks for the decision for the 2016. Yeastaday we saw the air race again at th…

安心 7月号 マキノ出版

安心 2016年 07 月号 出版社/メーカー: マキノ出版 発売日: 2016/06/02 メディア: 雑誌 この商品を含むブログを見る 安心 7月号が出た。 本書は、酢タマネギ健康法と耳鳴の特集号だ。 耳鳴の特集には、厚生年金病院の石井先生と愛知医大の内田先生と私の3名…

旅行中の騒音から耳を守るための工夫!

衝撃音や爆発音が耳に悪いというのは誰でも体感的にわかることであるが、定常騒音による耳と脳の疲労については無頓着な人が少なくない。 通勤時間が2時間なら20年から30年で耳は疲労する。 耳にはアクティブなノイズキャンセラー 耳小骨筋が備わっているが…

耳鳴研究の方向性がおかしくなってきた(⌒-⌒; )

脳の可塑性がきたす疾患である。可塑性の発現はさまざまな原因がある。治療の基本は、神経変調にある。脳内セロトニンは耳鳴の重症化に一役買っている。わかっていることはこれくらいだ。カウンセリングは苦肉の当座の策というの認識だったが、音の特許が取…

名古屋の学会 2016

今年の総会は名古屋の国際会議であった。新専門医制度の単位取得もあり、前泊しての参加となった。初日のマル講は、なんと立ち見で参加。その次もザコ座りでの聴講となった。会場は入れ替え制だったりしたので前の方にいると次に入るのが出遅れてしまう。3コ…

翻訳という作業の意味。

ボクはこれまでに 補聴器ハンドブック 作者: Harvey Dillon,中川雅文,新井寧子 出版社/メーカー: 医歯薬出版 発売日: 2004/10 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る 脳の可塑性 作者: Aage R.Moller,中川雅文,尾崎勇 出版社/メーカー: 医歯薬…

備忘録20160427

ここ最近猟集した情報について あやしい情報もあるがひとまずはここに書き留めておこう(^^; 1)ミドリムシは過剰に摂取した糖は脂質に変えて体内に蓄える。光合成で糖を手に入れるようだ。 2)血管を傷つける悪者は、LDLコレステロールである。 3)ヒトに…

回想 脳のフロンティア

1990年、川崎サイエンスパーク内のインキュベーション企業 ゆらぎ研究所/脳機能研究所の研究員となった。 その時に薦められたのがこの本だ。 体が神経を支配する―トロフィック説と脳の可塑性 1980年に始まった 脳の世紀 プロジェクトという国家的な研究分野…

56歳の意味。

いまでこそ定年は63だとか65であるべきだとかもっともっとという議論があるけど、1970年頃までは定年は55歳だった。「老廃、労働に耐えず。」55歳とはもう使いものにもならない老人どころか廃人だと当時の人たちは考えていた。実際のところは戦後の労働人口…

4月11日が記念日となった(*^。^*)

懸案だった一般社団の設立の準備もここに来て佳境になってきた。ちょっとした波乱(「オレそれ聞いていないよ」的な)が発生したりしたが、基本的には問題なく舟をこぎ出したように思う。 医学系、医工連携、医薬連携といったことにはこれまでもひどくどっぷ…

若い人はエネルギーをくれる(*^。^*)

コーヒーを肩手に研修医と雑談しながら実感( ^)o(^ ) どっかで誰かからエネルギーもらわないと・・・ 吸い取られるばかりじゃどーにもなりません。 PS 補聴器ハンドブック第2版の翻訳作業でどうも忙しい。ある1章分だけがどうも出来が悪くてその修正で忙しい…

きょうのうれしいしらせ。

河出書房新社の兵藤さんから増し刷りのしらせをもらった^o^耳がよく聞こえる! ようになる本:自分で聴力を回復する正しい方法作者: 中川雅文出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2015/11/26メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る