こちら難聴・耳鳴り外来です!

きこえ、コミュニケーション、そして認知や学習などについて”聴覚評論家 中川雅文" が持論・自説を思うままにつづっています。ときどき脱線しますがご勘弁を(^^;

高周波トレーニングで英語は上達する!?

 

[音声DL付] 1日5分「高周波」英語トレーニング

[音声DL付] 1日5分「高周波」英語トレーニング

 

 昨日はちょっとした打ち合わせで懇意にしている今井宏美さんとお会いした。30分ほどの短いブリーフィングではあったけども

「久しぶりにまた一緒に仕事しますか」

みたいなノリで相変わらずの彼女のバイタリティあふれる仕事ぶりに感心ひとしきりだった。

でその帰り際に彼女からこの本をいただいた。

マティスメソッドの集大成ということで出版されたこの「高周波英語トレーニング」はさすがトマティストレーナーの今井さんならではの仕上がりになっている。トマティスの教室に通うにはそれなりの投資が必要になるから、「ホントかな」とその効果を信じ切れない向きはまずこの本でそのスゴさを体感して頂くのがよさげです。

 

その昔、今井さんとは、「アメリカ製のスターキー補聴器で英語を勉強すると英語が上達するね」と高齢者向けの教室にスターキー補聴器をもちこむ研究を行ったことがあります。残念なことに当時の高齢者はどんなに英語が上手くなっても「補聴器装用で」ということのカミングアウトには協力が得られず、この企ては公表するようなところにまでは持ち込めませんでした。その後、大村社長の支援を受けてバーナフォンの子音強調タイプ チャネルフリー クロノスの補聴器ならもっと英会話への効果が良いのではと自ら被験者で検討した時期もありましたがこちらは価格がネックでブレイクしませんでした。

そのうちに耳栓でも健聴者なら英語がよく聞こえるよという話しがでてきました。もともとは騒音を回避するための目的で耳栓は使われますがあまりに遮音が良すぎると困ったことも生じてきます。そこで騒音の入力レベルに対して可変ししかも英語だけはしっかりきこえるというタイプの耳栓が米国から登場しました。これなら価格も安いし、目立たないしでいいことづくめです。

 

イヤーレーサー イヤープラグ (XS)

イヤーレーサー イヤープラグ (XS)

 

 

以前のブログでも紹介したように川森先生はこの耳栓をつけてから英語のヒアリングがめちゃくちゃよくなったそうです(男性なのでMサイズ使用)。これはやっぱり英語の高周波トレーニングと同じ理屈のようです。音楽も会話も基本、高周波が大事なんだねと改めて思ったところでした。

 

脳はいかに治癒をもたらすか 神経可塑性研究の最前線

脳はいかに治癒をもたらすか 神経可塑性研究の最前線

 

 別れ際に今井さんからこの本も紹介してもらいました。ぱらぱらとめくってみるに神経可塑性の本のようでしたが、あまりに文字が小さい。老眼鏡で読むのはきらいだし、Kindle版はまだないということで、これはひとまず「キンドル化して欲しい本」としてリクエストして「欲しいものリスト」に置いとくだけにしました。

 

いずれにしても高周波トレーニングと可塑性は引きつづき脳におけるトレンドのようですね。