なぜ難聴になるのか⁉︎
過剰な音暴露が難聴のいちばんの原因
難聴が進む第1の問題は音暴露にある。
音暴露には二種類に分けて考える必要がある。即時的に障害をもたらす120デシベル以上の音による音響外傷と一定時間晒される(音圧レベルと暴露時間の積)で生じる騒音性難聴である。
音響外傷による障害
120デシベルの音にほんの一瞬でもさらされると私たちの耳に間違いなく耳鳴りが生じる。音にさらされた翌日の朝、キーンと耳鳴りが聞こえたら前日に120デシベル以上の音にさらされた可能性があると考えた方が良い。おそらくは多くの人は二、三日でそうした耳鳴りが消える。そこで安心してしまう人が多いが実はその時点ですでに内有毛細胞の働きは部分的には致死的状況になっていることが多い。自己修復できないことが多いのだ。
純音聴力検査ではこの問題を見つけることができない。この聞こえのエラーをかくれ難聴Hidden Hearing loss と呼んでいる。
これを見つけるには閾値レベルのノイズを付加した状態の聴力レベルを測るTENテストとかDPOAEでノイズフロアを測ることしかない。これらでかくれ難聴の存在は明らかにすることができる。
瞬間的であっても内有毛細胞の一部でこうした障害が生じる。われわれの日常生活は常にリスクの中にある。
生活のどこに音響外傷のリスクがあるのか?
数年前、米国ではサッカースタジアムの声援が140デシベルを超えた。その瞬間はギネスレコードにもなっている。
インサートイヤホンの最大音量は120デシベルまで出るものがある。不用意な操作法で不意に大きな音にさらされてしまうことがあるが、そうした取り扱いそのものが難聴の原因になる。よくデザインされた音響機器は電源オフにすると音量も低音量にリセットされる。これならスイッチを入れた瞬間に大きな音にさらされてしまうことがない。
高度難聴用の補聴器には130デシベルまで出るものもある。難聴が進むと耳も壊すような大きな音でも不快感を感じにくくなる。難聴が不快音に対する耐性を作るのだ。それ故に補聴器装用者は時に必要以上の音量を求めてしまうことがある。ラウドネスや感覚レベルだけをたよりに補聴器を調整していると装用年数が増えるにつれて難聴も進行してしまう。補聴器の音響特性をそれも装用時の状態を正確に測ることでこうした事態が発生することを回避できる。Real Ear Measuent 実耳による評価で調整すればよい。そうした手間をせずに補聴器を渡している販売店は少なくない。
補聴器が難聴を作ってしまうのでは本末転倒としか言いようがない。
交通事故のときの衝突音は瞬間ではあるが140から160デシベルに及ぶことは稀ではない。
インパクトレンチや金属のハンマーで金属板を叩くときでも瞬間的ではあるがそうした外傷レベルの音になることがある。
120デシベル以下でもあぶない
WHOは2015年3月に、Make Safe Listening Projectを立ち上げた。
世界中のハイティーンが難聴のリスクにさらされていると警鐘を鳴らしたのだ。
イヤホンで耳が耐えられる時間はたったの59分。
スマホの普及した今、若者はそれ以上の時間、イヤホンで音楽を楽しんでいる。
ヘルメットなしだと法令遵守したマフラーの原付のライディングであったとしてもたった47分で難聴のリスクにさらされる。
上限を超えると120デシベルの時と同じようなかくれ難聴が進行していくことになる。
スマホの普及は今より高い年齢層の世代にも普及している。この世代も若い人のように音楽を書くことはないかもしれないがオーディオブックや語学学習とかが原因でその時間が長過ぎれば難聴を進めてしまうリスクがあると考えた方が良さそうだ。
120デシベル.........28秒
95デシベル.........,,59分
85デシベル........,,4〜8時間
耳に悪さしない許容範囲と言われている。ロックコンサートも花火大会も運動会も許容時間は30秒足らず。乗り物に裸耳(耳栓もせずに)でのってよいのは片道2時間ということになる。旅行にいくことにそのものが耳を悪くすると言っても言い過ぎではないだろう。
なぜ自己修復できなくなるのか
耳栓して耳を守る、はなからうるさいところにはいかないというのが一番であるが、万一、大きな音にさらされてしまった時には、以下に挙げるいくつかの対策を講じるのがよい。
- たくさん水を飲む。それも硬水が良い。普段より余分に1.5リットルくらい。
- 聞き取れるもっとも小さな音量のレベルよりも大きな音は聞かない。ただし全く静寂というのもよくないのでかすかな意識しないと消えてしまいそうな音量で音楽をBGMするのが良いだろう。
- 糖質制限と脂質制限をする。2日ぐらいプチ断食するくらいの覚悟で。
- 1時間以上同じ姿勢をしない。アップルウォッチやフィットビットなんなどのスポーツウォッチならスタンドアップアプリがあるから簡単に時間ごとに立ち上がる習慣を得ることができる。
- 最低限一日、10000歩以上の活動量とそのうち30分はエクササイズレベルの負荷とする。
要は、
- 酸素不足
- 脱水
- 高血糖
- 高脂血症
- 運動不足
- 耳やすみ時間の不足
が耳を悪くするということになる。
【日本正規代理店品】Fitbit 心拍計+フィットネスリストバンド Charge2 Large Black FB407SBKL-JPN
- 出版社/メーカー: Fitbit
- 発売日: 2016/10/21
- メディア: エレクトロニクス
- この商品を含むブログ (1件) を見る
【日本正規代理店品】Fitbit フィットネスリストバンド Alta Large Black FB406BKL-JPN FB406BKL-JPN
- 出版社/メーカー: Fitbit
- 発売日: 2016/05/20
- メディア: エレクトロニクス
- この商品を含むブログ (2件) を見る
【日本正規代理店品】Fitbit One Black ブラック FB103BK-JP
- 出版社/メーカー: Fitbit
- 発売日: 2013/03/15
- メディア: エレクトロニクス
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (21件) を見る
ぼくは、 右手首のアップルウォッチエデション、左手のチャージ、そして、携帯電話のできる耳栓ソニックディフェンダーで武装しています。
SUREFIRE(シュアファイア) イヤーマフ ソニックデフェンダー ウルトラ 28dB EP7-BK-MPR
- 出版社/メーカー: SUREFIRE(シュアファイア)
- メディア: スポーツ用品
- この商品を含むブログを見る