こちら難聴・耳鳴り外来です!

きこえ、コミュニケーション、そして認知や学習などについて”聴覚評論家 中川雅文" が持論・自説を思うままにつづっています。ときどき脱線しますがご勘弁を(^^;

最近手に入れた新しい耳栓について

 

 前々から気になっていたヘリックスロック付きの耳栓を手に入れた。

まず、Mサイズを購入したが、遮音性能が11dBくらいしか確保できていないことが確認できたこととヘリックスロックの甘さを感じていたので、並行輸入のLサイズを買いなおした。

結論として、ヘリックスロックのサイズと耳栓のサイズの両方がベストフィットということはかなわないようだ。

のっけから否定的な見解で申し訳ないが、決してこの耳栓がダメというわけではない。それどころかこれまでで最も秀逸だと思っている。

 

このシュアファイア社製の耳栓は、EP3,4,7,11とダンピングの程度に応じたラインナップがなされている。僕が手に入れたのはEP3で最もダンピングの弱いタイプ。カタログ上は、20dBの遮音で、フィルタを使うと11dBで会話もOkという一番デイリユースなタイプだ。フランジは2つだけでその隙間から音が入ってくる。Mサイズで、20dBを確保しようとすると奥まで挿入が必要でそうなるとヘリックスロックの座りが悪くなる。浅めに入れるとロックもしっかり効いてくれるが、耳栓と外耳道に隙間ができてしまうようだ。これはぼくの外耳道が加齢でだんだん円形から楕円形になってきていることが原因だから若い人はそんな心配もいらないだろう。

 

そんなわけで、Mサイズは家人に譲り、Lサイズを調達した。それにより耳栓のフランジはベストフィットした。よろこんで日がなつけていたら、およそ20時間、今度はヘリックスロックのあたりが気になるようになってきた。自分の耳介は右だけ少しひしゃげているのだけどロックのカーブのとあるところがなんとなく当たった感が強くなってくる。

それでも上手い場所を探してやればその違和感は気にならない。

 

およそ15dBの遮音を手に入れた結果は、聞こえのアップだった。

BOSEのノイズキャンセルヘッドホンが-40dbの静寂を手に入れる道具だとすれば、sonicdefender はほとんど効果の感じられない15-20dB の減衰だ。そんな遮音でなにが期待できるかといったら、語音の明瞭度アップだった。

 

入力レベルに応じダンピングが可変するヒアディフェンダー 名優 が強力にノイズカットし音声を浮き上がらせるのに比べると少し物足りない感があるかもしれない。

位置ずけとしては、コンフォート15> ヒアディフェンダー>ソニックディフェンダー>イヤレーサーという順の感じである。

ソニックとイヤレーサーの違いは見えるか見えないか。落とす心配が不要か否かというところだろう。イヤレーサーは半年ほどの使用でシリコンの柔らかさが失われてきた。さてこのソニックディフェンダーがどれほどもつかはこれから検証していきたい。

 

ひとまず自分的にはこのソニックディフェンダーがブームである。

 

また来週お会いしましょう!