# System 1 Marketing
トランプさんが調査結果に基ずく意見を汲み上げて自身の決定をしているといっていることに対して既存のマスメディアは猛反発しているというのが現時点での世相のようです(2017.02.06.)。マスメディアはサンプル調査しかできていないという意味でバイアスを内包しつつ、トランプさんは選挙結果というビッグデータをもとに自身の支持者の多数意見を採り上げる。お互いの物差しが異なるために意見がまとまることはなさそうです。
そもそもが「クリントンはなんか信用できない。」とか「トランプ嫌い!」という情動にはたらきかけるスタイルの二極対決となったこの選挙がそもそもの不幸の始まりでした。
System 1 ポリティクスとかマーケティング とはなんなのか。すこしつぶやいてみました。
世論調査でも市場調査でもそこにはつねにバイアスがある。たとえばCNNの視聴者の8割は民主党寄りらしいし、どんなにブラインドテストで味が優れていると言われていても、コカコーラに勝てないブランドもある。#system1marketing
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年2月6日
小池さんのやり方はトランプさんと同じsystem1politics #system1marketing
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年2月6日
小沢一郎による中選挙区制から小選挙区制への以降は思わぬ副作用を生み出してしまった。好きか嫌いか。system1politicsという単純化。#system1marketing
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年2月6日
五択は冷静な結果を生むが二択は好き嫌いとかカンが入ってくる。 #system1marketing
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年2月6日
6択とか10択とかは、クラッター化して2択と同じになってしまう。#system1marketing
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年2月6日
いま目の前で展開されている政治の出来事。アメリカと東京のこのふたつの場所でのショーはまさしくsystem1 politicsである。 #system1marketing
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年2月6日
かつて模倣はみずからのスキルを高め次なる飛躍のための修練みたいなニュアンスがあった。高みを望まない連中は模倣が目的で終わってしまう。 #system1marketing
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年2月6日
つまり遅れて市場に入るときは、その市場がまだクラッター化していないことが条件になるといえるでしょう。
模倣品があふれると悪貨が良貨をではなくて良貨もデフレスパイラルに巻き込まれてしまう。高度に進化した市場主義に理性はない。 #system1marketing
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年2月6日
しかし模倣品はいろんなところからいっきに増えます。だからいっきにクラッター化して本家とか元祖であっても知らない間に追いやられてしまう。
アップルはけっして一等いちばんでことを興してはいません。いつも3番手あるいは5番手で参入しつつ、しかし参入にあたっては先行する企業を破壊するための戦略は確実に準備したうえでやってきます。それと同時にブランド化戦略も抜かりありません。
たとえばミシュランで星がついた寿司屋や蕎麦屋のいまの現実を考えてみてほしい。
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年2月6日
食文化のクオリティの片翼は間違いなく玄人の顧客によって支えられている。 #system1marketing
顧客の種類というものも実は意識が必要だと言えます。値段をひとつのフィルターにするという方法が一般的には行われていますが、所得格差が進んだいま、金持ちでも作法のないのはたくさんいるのが現状です。そして異文化からの客はガラパゴスなわれわれの文化を理解できていないというか、日本文化リテラシーに欠如している。だからいろんな問題が生まれやすいと言えるのです。
温泉旅館に外国人が殺到し、その作法の傍若無人に辟易した日本人はもう温泉はいいやと行かなくなる。そんなことも起こっている。 #system1marketing
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年2月6日
systemは2つある。爬虫類脳によるsystem1とヒト大脳によるsystem2。 #system1marketing
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年2月6日
そういえば、人間には2種類ある。バイクに乗る奴と乗らない奴だ。というケンタウロスボスのことばはsystemのことだった。#横浜ケンタウロス、 #system1marketing
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年2月6日
脱線しますが、バイクは明らかにシステム1に働きかける乗り物です。自分で運転する車(自動車)はもうすぐ自動で運転してくれる車(自動^2車)に変わってしまいます。おそらくこれからの車はこれまで以上に消費されるためのグッズのひとつへと変化するのでしょう。
ヘイトスピーチも代理戦争もsystem1marketingという点では同じ。片方が良くてもう片方はダメというのはなぞだ。 #system1marketing
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年2月6日
いつの頃からマスメディアは情動に訴えるだけのくだらない仕組みになったのだろうか。久米ひろしさんのニュースステーションあたりのエビデンスからオピニオンはと報道の潮目が変わった頃からだろうか。 #system1marketing
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年2月6日
二者択一は、どちらの政策がよいかではなくどちらが好きか嫌いかに容易に落とし込めるということがここに来てみえてきたのはある意味、選挙制度にもとづく民主主義の限界なのかも知れません。つい先日、小池陣営の勝利で終わった都の選挙も結局はSystem 1 的でした。彼女もまた時期がくれば次なる候補に同じような手法で追いやられるのでしょう。それがシステム1ポリティクスの宿命です。
こうした政治手法は、破壊的イノベーションとM&Aで巨大化するさまざまな事業とほとんどその形態が同じで、われわれはいまほど政治からいろいろなディールのやりかたを学べることはないのでは・・・。