君の名は? ぼくの?
中川雅文とはだれだ!
ひとまずこのブログを書いている中川雅文というのはこのamazonの作品一覧で知ることができる。正直、個人情報ダダ漏れで悲しくなってくる。
他にもいるぞマサフ(ブ)ミ!
なかがわまさふみさんをFBやブログやTwitterでさがすと何人もいる。
耳鼻科のまさふみくん
北海道には、耳鼻科の先生がいる。どうも同じ年齢のようだ。ぼくが順天堂でかれは医科歯科みたいだからきっとお茶の水でお互いなんどもすれ違っていたんだとおもうと妙な気分になってくる。
耳鼻咽喉科おとふけクリニック|北海道河東郡音更町木野西通16丁目1-28
格闘家のまさふみさん
徳島には、みづからの流派をおこして拳法の指導にあたる脳外科の先生がいる。徳島生まれの自分は、中高時代は少林寺を習っていた。当時は、ぼくも本気で拳法の達人かつスーパー外科医になると夢見ていたので。彼には非常に興味がある。さらにぼくも耳鼻科医になってからはNPOの活動でネパールには足を運んだことがある。補聴器とかオージオメーターとか寄贈したりした。徳島・医師・武道家(愛好家)・途上国支援と4つもかぶっているだけにとても興味がある。だけど最近ネット上でかれの活躍をしることは少ない。
追記:ブログみてさらに( ̄□ ̄;)!! ぼくは藤波さんのつてでUWFファンになり野末チンペイさんの隣とかの席でいつも前田や高田さんを応援していた。ここでもつながり感じる。正直、驚きばかり。
「新日本拳法同志会」の、中川雅文会長が応援して下さいました!~第1回選手権大会、前田日明名誉会長|日本一変わった脳外科医~阪神大震災をきっかけにできたネパールこども病院と応援団「奇兵隊」
アーティストの・・
大阪には、芸術家のマサブミさんがいる。ぼくは中高は美術部で、医学部がダメなら絵筆で・・なんておうちゃくなことを考えていた。同級生は造形大にいっていまはハリウッドでCG作家になっているのもいれば、銀座で個展を毎年開いているのもいる。そこそこ気合いのはいった美術部に所属していたんじゃないかと思う。でも昨年同級会であった美術部の芸大での仲間からは、「まさふみはクロッキーが下手で筋が悪かった。医者に成れて良かったね」と言われてしまった。
140th.中川雅文 Nakagawa Masabumi of gallerymorningkyoto
ほかにもたくさんなかがわまさふ(ぶ)みさんはいるけどそこは割愛。
さて本当の自分はどのマサブミ?
じぶんの趣味の遍歴を列挙してみる。
親に勧められるままにはじめた観世流の仕舞と謳い、ブルースリーとマス大山に触発されてはじめた少林寺拳法、同時期に中高の部活は美術部で油絵を描いたり、トルソーを作ったり、焼き物したり、そして障害飛越馬術をすこし。
留学時代、シカゴには三浦道場しかなくてそこはさすがに厳しすぎると合気道。それからは忘れない程度に合気道は心身鍛練として気にかけている。
那須に住まうようになってからは、医師としての本業ともっぱら著述に忙しい。そしてときどき本が売れるようにとメディアからの誘いにはほいほいとついていくというのが自分の営みになっている(東京さでかける口実はメディアがいちばんでなぁ)。
https://www.youtube.com/watch?v=4op2LuUA0yc
「中川雅文」を解剖してみる
康熙字典という姓名学の書で中川にふさわしい名前をと選ぶと雅文という漢字がでるらしい。私の祖父はその康熙字典の姓名学にしたがってぼくを命名した。
さてさてそれではこのなまえはどんな運命を持っているのだろうか。
「面倒見が良く、実力もあるため、リーダーに推し上げられる」
「人気運が人生を後押しする。強烈な個性で人気者になる。」
「信念と努力で道を究める」
「処世術にはたけていない」
「勤勉さで信頼を得る。」
「芯の強さ、そして人の意見に耳を貸さない。」
まあ、姓名学はあるいみ神話みたいなものですけど、ここに挙げた中川雅文さんはいずれもそうした要素があるように見受けました。
まだお会いしたことのない中川雅文さんだけが一堂にかいして酒と食事にありつきながらお互いの「なかがわ」やら「まさふみ」やらを自慢し合うそんなイベントがあってもよいかなとふとおもったのでした。
ではでは。
過去をふり返ってつぎなるしごとにとりかかるかな。
ボクは中学から高校にかけて三島由紀夫を読んだ。藤村も太宰もよんだ。後者はあまりに陰鬱でボクには合わなかった。経験のすくなさがその淫靡な世界の理解にいたらなかった。最近かわばたをよみなおした。雪国や踊り子がエロスであったと当時まったく気づいていなかった。
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年1月18日
当時三島に傾倒したのは、馬術読本 印南清 によるところが大きい。近代馬術としての障害飛越のチームに所属してた当時、練習のあとさきにめを通すのがこの本だった。その序文を三島が書いていた。
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年1月18日
私が耳鼻科に大いに関心を持ったのは、養老孟司の記述を「現代思想」でみるうちに、こうしたへんてこな解剖学者の出自をしろうと東大の解剖学のこれまでの先生方はだれかとのぞいたことに始まる。
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年1月18日
養老孟司の前任者は早世した三木成夫という解剖学者たっだ。かれの研究はロマンに溢れていた。魚の側線器が蝸牛であり、内リンパ液が太古の海であるとかれの書で知ったことが自分を耳鼻科医へとつよくせなかをおすきっかけになった。
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年1月18日
側線器のない魚は死んでしまう。それは水の流れを知ることができずエラ呼吸ができなくなるから。流れに抗するように泳ぎ続けないと魚はしんでしまう。人も同じだ。音楽や会話をかんじられなくなるとそれはもう死んでいるに等しい。
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年1月18日
生まれつききこえない人は死んでいるのか?そんな質問が聞こえてきそうだ。きこえない人は、目で、体で、リズムやうねりを感じることができる。側線器のほとんどは蝸牛になったのかもしれないがその一部はしっかり視覚や体性感覚との相互補完的ネットワークを持っている。
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年1月18日
音楽を聞くとソワソワするこどもがいる。これはソワソワではない。「生まれ持ってのダンサーの証拠だ(ケンロビンソン)」。知覚情報をどこで処理するか。耳か目か皮膚かそれとも第六感か。どこで処理するかによって脳における表象はひとそれぞれにかわり、それゆえにアウトプットたる表現も変わる。
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年1月18日
https://t.co/DUTsztZYDB耳と脳-臨床聴覚コミュニケーション学試論-中川-雅文/dp/4263215346 鷲田清一さんの「聞くことの力 臨床哲学入門」にインスパイアされてこの本を書き下ろした。
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年1月18日
お手元テレビスピーカ おすすめ順
テレビの音声をもっとくっきり・はっきりと聞きたい。
そうおっしゃる高齢者の方がたくさんいらっしゃいます。
テレビの音を家族皆で楽しむためには、家族にとってはうるさくないことが大事なので、どうしてもパーソナルに音を届けてくれる工夫が必要です。
第1位:SONYお手諸テレビスピーカー.
テレビリモコンの機能も備わっていて電池で動くので非常に便利です。
⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
ソニー SONY お手元テレビスピーカー テレビリモコン一体型デザイン 防滴対応 SRS-LSR100
- 出版社/メーカー: ソニー
- 発売日: 2015/09/12
- メディア: エレクトロニクス
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第2位:TDKLoRワイヤレススピーカシステム
ボクはこれを使っています。
コストパフォーマンスという点からおすすめですが、本体は電源が必要でコードレスではありません。
もっぱら家内がシンクのまえにおいて調理しながら音声を聞くというシチュエーションで浸かっています。
⭐️⭐️⭐️⭐️☆
TDK LoR テレビの音声が手元でくっきり聞こえる 2.4GHz デジタル ワイヤレス ステレオ スピーカーシステム ブラック SP-TV24WA-BK
- 出版社/メーカー: TDK Media
- 発売日: 2013/09/05
- メディア: エレクトロニクス
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上記の2つは普通のラウドスピーカなので、確実に手元において使う必要があります。そうでないと音量が大きくなり結局テレビの音量を上げるのと同じように周囲のひとにもうるさいと言うことになります。
そこで、
第3位:コミューンコネクトTV。
⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
音の広角が狭いというか直進性に優れているので、自分は自分、周りは回りと音の区別が可能です。
本当はこれが一押しなのですが、上記に比べると価格がうーんと高くなるので第3位。このスピーカはオプションでの拡張性もあるので例えば難聴者の人がこうしたシステムをつかって会話することで、会話に花が咲く。すこし大きな箱型補聴器といった感じで使うことも出来ます。
このほかにも数社から聞こえアシストを目的としたスピーカがでています。
第4位:補聴器
いろんなメーカーからテレビ音声を直接補聴器にトランスミットできる機能のついたものがでています。ただしそうした機能を動かすために追加で購入するトランスミッターやリモコンやらの価格は補聴器本体価格に対してさらに10万くらい使う必要があります。
第5位:エルシー電機のスピーカ
ボクは義理の母にLCC-151を数年前に設置してあげました。
音量を上げてもあたまが痛くならない。
アナウンサーの声とか歌手の歌声とかとにかくひとの音声の座りが良いのがこのスピーカーの良いところ。
ただし、上記に列挙したような簡便なシステムではないので設置するにはある程度のオーディオの知識が必要です。
このスピーカのメリットは音量をおおきくしても家族がうるさいと文句を言わないところ。皆で同じように音を楽しめるという視点からならこれがいちばん自然なのかも知れません。
結論、デザイン重視ならコミューン、音質重視ならLCC-151、そしてコストパフォーマンスならTDKということでしょう、やっぱり。
補聴器市場はどう動くか・・・
https://ja.wikipedia.org/wiki/普及学
イノベーションの普及理論
ここで引用した画像はロジャースによる普及プロセスのグラフ。
グラフの意味するところは、
- 先駆者とか目新しいもの好きというのはおよそ2.5%、
- 時代の先を行ってるねと言われるようなアンテナを張っている人の割合は13.5%、
- 普及しはじめるとあっという間に 34%+34%=68%とまで広がってしまう。
- だけどもいつも偏屈というか時代に流されない連中というのはいるものでそれは以外にも16%もいるよ
というのがロジャースの説だ。
つまりものごとは普及しても84%が上限だし、2.5%未満のひとにしか支持されていないときはまだキワモノなんだよということになる。
そうした視点からイノベーションの成否を見極めることができる。
イノベーションを支援するクラウドファンディングという仕組みはだからよくできた仕掛だ。最初の2.5%を得ることが出来るか否かを簡単に世界の中にいる顧客に直接問いかけることができ知ることができるから合理的だ。
投資家はロジャースの理論をわかりやすくクラウドファンディングで実践しているといったほうが正しいのかも知れない。
→20170117追記 ここでロジャースが議論しているのは、フォーカスグループと見なせる集団内でのレスポンスのことである。
補聴器は普及するか
難聴の現状|ワイデックスがお届けする難聴と補聴器の総合サイト「みみから。」
このサイトによると日本の難聴人口は2000万人弱で人口の15.2%に達するらしい。
難聴という問題はイノベーション普及カーブからみればすでにMajorな領域に入っていることを意味している。もはや難聴であることは珍しいことではなくなったということになる。
普及という視点、ファッションとか差別・区別みたいな物差しからもう一度この数字の意味を考えてみる。
- 1%erの意見は嫌われる(疎んじられる)
- 3%erの意見も良くも悪しくも目立つ奇抜なスタイルと受け止められる
- ところが20%を超えると普通に見えてくる。
ということになる。
例えばアデランスやリーブ21が急成長したのは、今よりももう少し前の時代だ。
リタイアして達観したハゲのひとがかぶったり増毛したりしなくなったから彼らの勢いは昔ほどじゃない。おまけにトレンディエンジェルみたいなお笑いも市民権を得るようになったからかぶらない理由はいくらでもある。
世代毎のハゲの割合が増えたのではないが、高齢者が増えてハゲの実数が増えてきて、リタイヤ組がかぶらなくなって、つまりハゲのカミングアウトというかコモディティ化がすすんだというふうに理解しても良いように思う。
おなじことがきっと難聴でも起こるはずだと思う。
難聴であることがメジャーな時代
難聴という障害があたりまえになってくるとはどんな時代なのだろうか。
健康寿命がおよそ100歳までいくようになってしまうと本気で「まだ難聴じゃないんだ」なんて会話が成立する時代になってくるだろう。
そんな時代をおしはかるべく、まずは難聴でどんな困りが生まれるかすこし整理してみたい。
- 小さな音が聞こえないので途切れ途切れに聞こえてしまい単語や文の意味を性格に捉えるのに苦労するようになる。
- 雑音下での聴き取りが悪くなるが一方で雑音がある方が聞き取りやすいというような状況も生まれる。
- 音の方向感が失われる。
- 甲高い女性の声やこどもの声が苦手になる。
- あたらしいことばを覚えるのに一苦労する。
こうした問題を抱える人が、20〜25%くらいの割合でいつも自分の周りにいるという状況が生まれることになる。そのほとんどは65歳以上の悠々次的な老人である。
だから、自身が補聴器を使うと言う行動をとるよりも
- はっきりはきはきと話してくれるスタッフのいる場所を好むようになる。
- 雑音のある場所では聞くことをあきらめる(電車の中ではすぐに図書の精読モードに切り替えるとかイヤホンではなくあからさまにわかるようにヘッドホンをする、このとき実際には音楽を聞いていないかも知れません。)
- 近くに託児所や保育園を作るなと騒ぐようになる
- 最近の話題について行けず、自身の記憶の衰えについてすこし心配しはじめる。
ということになる。おんなこどもは無視され、ハスキーな声の女性がモテはじめるそんな時代が始まってくるだろうと。おひとり様の時代ということもあって家庭内コミュニケーションのために補聴器をつけると言う人はこの5年でも激減しています。それほどに孤立しています。ですから孤立した高齢者は補聴器を買わなくなります。店員がはきはきしているところにいけばいいかなと思うようになります。
こうやって考えてみるとぼくの頭のなかのどこにも補聴器が出てこないのです💦
だからぼくはユニバーサルサウンドデザイン社の時代ではないかと考えているわけです。
学問に自由はない、あるのは利益相反行為的事由だけである!?
3年前、国際耳鳴学会でベルギーのブルージュをおとづれた。その時の基調講演で学問の自由が語られた。名前は忘れてしまったがフランスやベルギーでは著名な哲学者の方のお話だった。 #Academic freedom
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年1月16日
その時語られたのが、学問の真の自由は保障され難いという話題であった。#Academic freedom
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年1月16日
われわれは企業や国などさまざまな機関から資金的支援を受けて研究活動をしている。そこにはひも付きのものもあれば、比較的自由なものもある。#Academic freedom
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年1月16日
その中でわれわれは常に利益相反行為とならないことを求められる。#Academic freedom
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年1月16日
研究行為の成果は、資金提供者にとって都合のよい場合もあればその逆に都合悪いこともありうる。あるいは内容次第では解釈という方法によってその結果にバイアスがかかりうる。だから、学術研究は学会誌に投稿され、レフリーのジャッジを受けることになっている。#Academic freedom
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年1月16日
企業から50万とか100万とかまとまった研究費をもらっている場合、その企業に関連する研究は行った研究者は利益相反の状況にあると解釈される。#Academic freedom
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年1月16日
公的研究費はひも付き出ないから、学問の自由が保障されるという考え方から、大学の研究者は今、公的研究費の獲得に躍起になっている。#Academic freedom
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年1月16日
豊洲の土壌問題や譲位に関する有識者会議や福島の放射能の問題は、多くの御用学者を登場させる結果となったが、そこから見えてきたのは、そうした学者か国民の血税で研究している。お金をくれているのが国民であると理解できてない方々少なくないことが見えた。#Academic freedom
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年1月16日
われわれは常に誰かから支援を受けている。完全に誰からもフリーであることはない。その意味で研究は常に何らかの利益相反をもっている。#Academic freedom
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年1月16日
たとえば人工内耳を支持することは、手話を守る人たちと対立する。#Academic freedom
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年1月16日
補聴器と人工内耳は今のところうまい具合に落としどころをみつけている。#Academicfreedom
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年1月16日
多様な価値観を認めつつ、自己の中では芯を持つ。これが一番大事だが、日本的文化は、個の中での多様性を求めるような教育がなされがちである。#Academicfreedom
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年1月16日
いかなる立場の人であってもそこには常になんらかの利益相反があるということになる。家族のためにというのも、あるいは神に誓ってという立場でさえもそれは利益相反となる。#Academicfreedom
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年1月16日
相関と因果関係。
(本文と写真は関係ありません)
- 年を取ると耳が悪くなる。
- 難聴の原因は、騒音と高血圧である。
- 難聴の原因は、遺伝素因と薬剤性の内耳毒によるものと感染症がある
- 認知機能の低下している人は脳が萎縮している。
- 難聴のあるひとはうつ傾向がある。
- 難聴のあるひとは認知機能が悪い。
- 難聴のある老人男性はうつになりやすい。
しばしば観察される事象である。
経年変化による機能の劣化は
自己回復とか自己修復に対する対処がなされていないことで生じる。例えば、マバン族は高齢になっても難聴になるひとはいなかったし、日本にも数%のスーパー聴力高齢者がいる。なによりマバン族の部落に道路が開通した後は、マバン族にもメタボが生まれ、難聴も進むようになった。
高血圧は動脈硬化とリンクしているから体のすべての臓器の不調の原因である。運動不足や食塩の取り過ぎなどが原因とされているが家族性遺伝性もかなりの割合がある。
難聴が遺伝素因や内耳毒性のある薬剤の使用などで生じる。毒性があるとわかれば市場から駆逐されるが、新薬だとわかるまでに時間もかかるだからこれはなかなか回避しがたい。
脳の大きさと知能の問題は古くから議論されている。森満保先生のなぜこどもは勉強しないといけないのか 人工内耳からわかった耳と脳のはなし のなかでも脳容積のことがいろいろと書かれている。しかし、残念というかやっぱりというか、脳の大きさと知能には相関があるようにみえてもほとんど因果関係はないことがわかっている。すくなくともMRIで形態をみることでなにかを言い切ることはほとんど意味がない。脳の大きさと機能についての神経神話はいまだに広くはびこっていて医者でさえもそれを信じているのがいるからやっかいだ。
機能的MRIやPETで機能からみた脳地図と脳萎縮の程度には相関が見られるかも知れないが因果関係はないというのが現代神経科学の基本的な考え方である。
Great Myths of the Brain (Great Myths of Psychology)
- 作者: Christian Jarrett
- 出版社/メーカー: Wiley-Blackwell
- 発売日: 2014/09/02
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難聴とうつあるいは難聴と認知機能という問題も同じように解釈が難しい。相関はありそうだが因果関係は云々できないというのが正しい考え方のように思う。難聴があれば会話が聞き間違えたり聞き取れずで日常的なストレスは高まる。それだけでもコミュニケーションエラーにともなう抑うつ気分になってしまうだろう。認知機能検査で使用されるMMSEなどの質問紙は基本的にきこえるヒトを対象に行っている検査だから難聴者にとっては不利な問題が少なくない。実際、最近の認知機能検査は、MMSEとかだけじゃなくてバーゼルインデックスとかやる気スコアでの評価もあわせて行うというスタイルになっている。難聴を放置すると認知機能がわるいとかうつ傾向があるという風に解釈されやすいから積極的に補聴器を活用してもっとみんなと濃いコミュニケーションとりましょうねというくらいならいえるとおもうが、補聴器で認知症を予防しようというのはすこし飛躍しすぎなように思う。
なんだかうつと認知症の予防手段のようなニュアンスでいっきに盛り上がっている感、満載であるけどもそれってどうよという感じをどうしても払拭できない。
トドメは難聴老人男性はうつになりやすいというもの。同じ調査が米国では女性がなりやすいに大幅に変わってしまった。こうした差異は、生活スタイルや文化あるいは食事などいろんなものの影響を受けている。
(つづく)
大好きな宇和島の麦味噌のこと。
昔ながらの味噌は時間がたつと色が濃くなる。これは麹が減っていくかららしい。#麹味噌
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年1月14日
麹菌はしょっぱさの中でしか生きることができない。他の細菌はしょっぱさの中では生きていけない。
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年1月14日
生きた麹菌は塩を食べて生きている。だから生きた味噌はマイルドな味わいになる。#麹味噌
宇和島の麦味噌をときどき取り寄せる。いつも井伊味噌店のものを取り寄せる。関東で常温保存すると一ヶ月もたたないうちに真っ黒になって味わいもずいぶんしょっぱくなってしまう。本来の甘さもなくなってしまう。#麹味噌
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年1月14日
いい味噌なら井伊商店は、ここ。https://t.co/pBtvJYv7u7
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年1月14日
宇和島の味噌は甘口だ。それを関東に持ってくるとひと月もたたないうちに色が変わり始める。そしてどんどんしょっぱくなる。気候のせいで紅麹系が活発になりすぎて、あっという間に糖質を食い尽くすから隠れていた塩気が前面に出てくるのかなと思ったりしている。#麹味噌
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年1月15日
基本的に麹菌は、糖分か塩分をエサに生きている。味噌の中にはおよそ2つの麹菌がいてそのバランスで味が決まる。#麹味噌
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年1月15日