ニューノーマルが始まる。
アマビエの御加護を祈念する。
門前仲町にあるお煎餅屋さん「みなとや」さんで、あまびえ煎餅を求める。
ネットで購入した。支払いは。Amazonペイが使えたので至って簡単。
注文して翌々日には届いた。おとといの深夜に頼んで今朝きたから翌日配送に近いスムースさ。
白砂糖味と醤油味のセットをまとめて購入。
ドライブスルーの担当という憂き目にあっている同僚たちに連休明けにでも配ろうかと考えている。
白砂糖味は、醤油の下味がしっかりしていて白砂糖の甘さはほどよい。
醤油味は江戸前鉄板な醤油加減。
今日はお休みなので、家族でこれを試食して。
みなうまいうまいとぺろっと二色頂いた。
おっとやばいぞ、皆に配る分が足りなくなりそうだ(^◇^;)
日本コミュ障学会の仕込み中
聴力レベルは正常なのに「聞き返しが多い」、「騒音下での聞き取りが悪い」などの生活上の聞こえの不便さなどの症状を訴える状態を”聴覚情報処理障害(Auditory Processing Disorder、APD)”と呼ぶ。その報告は1950年代に遡る。
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2020年4月15日
その後、長らく多くの議論が重ねられてきたが、定義や解釈についてはいまだ結論が出ていない。
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2020年4月15日
APDは現在ICD(国際疾病分類)において「その他の聴覚認知障害(H93.2)」に分類されている。
リクルートメント現象、両耳複聴現象、聴覚過敏、一過性域値上昇などの聴覚性理学的徴候のひとつとしてと5番目に中枢性聴覚情報処理障害(CAPD)としてその名称が記載されている。この分類をみてわかるように、現時点でAPDは独立した疾患概念としての扱いにはない。
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2020年4月15日
近年、APDに関する関心の高まりは顕著である。大人の発達障害への関心の高まりなどと呼応するように、『聴力レベルは正常なのに生活上の聞こえのこまり』を抱える人たちについてメディアやインターネットやSNS上では頻回に取り上げられるようになっている。
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2020年4月15日
その背景には、オージオロジスト(日本では言語聴覚士)を中心としたグループの精力的な啓発活動があるとぼくは考えている。
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2020年4月15日
APDを独立した疾患概念として取り扱うことについて、例えば英国オージオロジー協会は、2017年に診断と対処法に関するガイダンスをリリースしているし、わが国では国際医療福祉大学の小渕らが診断と治療に関する指針を報告している。
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2020年4月15日
しかし、聴覚神経生理学の立場からは、Mooreを代表とする専門家が中心にAPDの存在そのものを疑問視する立場の見解を強くしめしている。
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2020年4月15日
耳鼻咽喉科医は、臨床症状としてのCAPD的なこまりの存在を否定する立場にはないが、それを独立した疾患概念として取り扱うことには慎重な立場をとっている。
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2020年4月15日
しかし、前述したようにマスメディアやSNSなどでさかんに取り上げられることから、こうした困りを訴え、耳鼻咽喉科を受診する患者は増えてきていて現場にいる立場からは無視できない状況にある。
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2020年4月15日
言語聴覚士との密な連携のある耳鼻咽喉科医の場合、APDに親和的な態度を示すことが多く、言語聴覚士との密な連携のない医師の場合、否定的な立場で接することになッテいるのが今の現場であろう。
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2020年4月15日
しかし言語聴覚士が介在したとしても、APDを正確に診断することはむつかしいし、治療法が確立している状況でもないから、医療としてどのようなサービスが提供できるかというと非常に心許ない。
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2020年4月15日
困りの場面にフォーカスを当てて、そこに対処していくというアプローチとして、補聴器の適用がある。臨床研究的アプローチの域を出ていないが一定の効果をあげている。
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2020年4月15日
オーストラリア国立聴覚研究所(NAL)のH.Dillon博士は、「補聴器ハンドブック第2版、医歯薬出版刊(中川雅文監訳)」のなかで・・・
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2020年4月15日
自閉症やアスペやPDを社会性コミュニケーション障害という包括的くくりにして自閉症スペクトラム障害と再定義されたように、APDも聴覚性コミュニケーション障害として包括的に取り扱うこと」を提唱している。
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2020年4月15日
APDをAuditory Neuropathy Spectrum Disorder(ANSD)として取り扱うことを提唱しているのだ。
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2020年4月15日
Auditory Neuropathyとは、OAEは正常だけどABRはでないという後迷路性の難聴のことを言う。原因は不明で、生下時には正常とされ成長の過程の中でその問題が発見される。
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2020年4月15日
かくれ難聴は、140dB以上のいわゆるblast音によって生じる。瞬間的な音曝露でHCは障害されないがリボンシナプスは損傷されてしまう。結果として、廃用性にAuditory Neuropathyのような状況に陥る。
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2020年4月15日
Dillonが、APDとAuditory Neuropathyを同じカテゴリーで理解していこうと提唱していることはその点で非常に合理的である。
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2020年4月15日
臨床聴覚コミュニケーションのありようは、その意味で再定義される必要がある。
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2020年4月15日
こんな時こそ基本を学ぼう!
1)『耳と脳』⭐️⭐️⭐️
臨床福祉専門学校の非常勤講師として言語聴覚士をめざす学生さんを相手に講義したときの内容をまとめた本がこれです。
2)「脳の可塑性」
臨床神経生理学者であるMoller先生による名著。
可塑性の発現には「良い発現」と「悪い発現」がある。リハの現場においては良い発現ばかりが議論されますが・・・。耳鳴の音響療法やニューラルモジュレーションのメカニズム、人が錯感覚を持ってしまう理由、聴覚リハに必要なアイディアも満載。
目からウロコのリハビリテーショナル神経科学のテキスト。生理学苦手だとちょっと難解かも。ぜひ挑戦してみてください。
10年経ちますが内容的には(臨床しかやっていない人にとっては)まだまだとても新しい内容にあふれています(基礎医学としての神経科学に臨床医学がまだ追いつけていないことがわかるでしょう)。
3)認知障害ガイドの決定版
横総HPの長田乾先生の手による名著。これ一冊で認知症はもう大丈夫。
文章もイラストもどちらも長田先生の手によるのです(*^_^*)
4)「補聴器ハンドブック第2版」
言わずもがな。補聴器の基本はここから。変な学説の論文や邦文のテキストを読む前(毒される前)に基本を学んでください。NALとDSLを知らずして補聴器を語るのはもうやめましょう。
では、また。