それ貴方の脳がおバカさんなのヨ🙄
このサイトによると、
「乗り物酔いとは、運動器と視覚が静止状態にあり、内耳が動きを感じている時、そのミスマッチを修復しようと興奮を抑制すべく脳が興奮抑制物質としてのニューロトキシン(神経毒)を産生します。しかしその結果内耳の興奮は諌められるのですが、その変化対応するように身体の方は代謝性アシドーシスという別な状態を生み出してしまい、吐き気など具合が悪くなってしまう」
ということのようなのです。内耳の興奮を抑えようとするあまり、かえって不都合な吐き気を生じさせてしまうということなのです。
一般的な、めまい症、例えば、
良性発作性頭位めまいは、耳石の迷入による不適切な刺激が原因とされています。
当然、同じように、運動器と視覚と前庭覚のミスマッチが生じているわけですが、
しかし、エプリ体操で耳石を元の位置に戻すように姿勢を動かせばめまいはあっという間に治ってしまいます。
ということは、
内耳エラーでは神経毒素は産生されないということなのでしょうか?
脳でニューロトキシン(神経毒素)が産生されると、細胞外では代謝性アシドーシスを引き起こされます。
アシドーシスは自律神経系に作用するので吐き気や嘔気が生じてきます。
つまり、入力情報の相互バランスが破綻した結果、それをいさめようと脳内物質が産生され、
細胞外ではアシドーシスが生じてしまい辛さ倍増となっている訳です。
アシドーシスの改善には、メイロンなどの重炭酸塩の点滴が有効です。重炭酸塩はアシドーシス補正の即効薬です。
ただし使いすぎるとアルカローシスになってしまうという問題もありますが、適量ならとても効果があります。
そう考えると、
めまい発作の持続の短い良性発作性頭位めまいはひょっとするとアシドーシスの程度が小さいだけかもしれません。
さて、
めまい患者に対しては基本運動が大事です。
じっとさせないことがとても大事なのです。
めまいがひどい時は眼振の向きに体を横にするとめまいが和らぐのは内耳が感じている方向に体を向けることで身体感覚や目の動きとの整合性を取っているからにほかなりません。そこをあえて首から下はしっかりあおむけにして首だけを眼振の方向に強くひねると3分くらいその姿勢を維持するだけでめまいが和らいできます。さらに、ベッド柵を足で強く踏み込むようにとか腱反射用のハンマーでバビンスキー反射をするときのように足裏を強くこするとめまいはもっとやらぐこともしばしば経験します(足裏を強く何回も刺激する)。こうした経験的に知られている変化も重力に関するセンサーである足裏から脳への入力が生まれるからなのかもしれません。
エプリー体操では耳石を動かすと言っていますが、対側の胸鎖乳突筋の過伸展を促す刺激なので、実は耳石じゃなくて体性感覚の補正なのかなと少し疑問に感じたりもします。じっとしている人がなりやすい良性発作性頭位めまいがエプリで治るのは、運動器由来の求心刺激を増やしていることが理由で耳石は関係ないのかもしれないとふと学んだ知識に疑念を持ってしまいました。
それはさておき、
視覚と体性感覚と平衡覚のバランスは常にアクティブに持続していることがとても大切なのです。
このほかにも脳の不都合について
いろいろ面白おかしい話題盛りだくさんなのが
このサイトのネタ本になっている 「おバカさんな脳 idiot Brain 」 です。
注:神経毒素は脳の興奮を抑えるために生成される脳内物質で脳の恒常性を維持するために生成される成分です。
良かれと思って脳の興奮を抑えるからかえってバランスが崩れるということのようです。
Idiot Brain: What Your Head Is Really Up To
- 作者: Dean Burnett
- 出版社/メーカー: W W Norton & Co Inc
- 発売日: 2016/07/26
- メディア: ハードカバー
- この商品を含むブログを見る
Audible.com でオーディオブックも出ています。
さあ、脳の勉強始めませんか?
おっと忘れていました。帰省ラッシュの今日この頃ですが、乗り物に乗ることの多いこの時期は、アルカリ性食品を心がけ血液の浄化に努めることがまずもってめまい予防になると心してください。