こちら難聴・耳鳴り外来です!

きこえ、コミュニケーション、そして認知や学習などについて”聴覚評論家 中川雅文" が持論・自説を思うままにつづっています。ときどき脱線しますがご勘弁を(^^;

色彩遠近法と食欲

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数日前、NHKのガッテンで周辺視野と中心視野のはなしがあった。中心視野は微細構造の把握という情報処理に配分され、周辺視野は動きに対して敏感であることをカメレオンとか高速道路運転における催眠効果のはなしなど交えて解説していた。高速に移動するなど周辺情報についての処理量が多いと脳が無視するようになり、中心視野だけに注意が配分され、高い情報処理ができるために動きがゆっくりに見えるというような説明(ずいぶんテキトー)がなされていた。最近のガッテンはわかりやすさ優先でどうも性分にあわない。ぼく自身は、高速道路で遅く見えるようになるのはアドレナリンがどんどんでてきて情報処理速度が高まるために相対的にゆっくり見えるんだと思っていた。ゆっくり見えるのは周辺視野の方法処理の飽和が原因かそれともアドレナリンかはおいおい調べてみようと思う。

ヒトの視覚は、両眼視という仕組みのために、両眼でおなじものをみることのできない複眼の生きものとはことなる視覚認知を持っている。両眼で同じモノをみることが当然のようになっているから、左右に異なる映像を提示すると視野闘争という現象が生じてしまい、どちらか片方しか認知することができなくなる。両眼で同じモノをみているときには遠近感がはたらく。相似的な形状のモノは小さいモノが遠く、大きなモノが近いことになる。そうした形状による遠近感のほかにも色彩から遠近感を感じることができる。色彩遠近と言われる知覚だ。青が遠く、赤が近くと知覚される。

 

青い食器が食欲を抑えるというブログをみて、その色彩遠近のはなしを思い出した。