こちら難聴・耳鳴り外来です!

きこえ、コミュニケーション、そして認知や学習などについて”聴覚評論家 中川雅文" が持論・自説を思うままにつづっています。ときどき脱線しますがご勘弁を(^^;

田中みな実さんと電話で・・・(*^_^*)

こんばんは( ^)o(^ )

聴覚評論家のなかがわです。

学会やら取材やらで立て込んでブログもすこしおやすみ。

ご無沙汰してしまいました(__)

さて今夜は「音声コミュニケーションの基本」についてお話ししていきます。

フリーアナウンサー田中みな実が、11月11日放送のラジオ番組『アポロン』(TOKYO FM 毎週月曜~木曜13:00~14:55)でFMラジオパーソナリティに初挑戦。この日の『アポロン』では、聴覚評論家で医学博士の中川雅文氏に、印象のいいしゃべり方など、声や音の秘密を聞くほか••••マイナビニュースから2014/11/10 15:00
 

ラジオや電話のように声だけのコミュニケーションではテンポや間合いがとても重要

相手に何かを伝えようとするときは、正しく伝えることが大事です。言葉どおりの意味をつたえることが一番ですが、 感情や態度といった言葉では言い表せないメッセージも同時に伝えることができないと真意の伝わらないことがあります。カギとなるのは、会話のテンポと間合いです。

メラビアンの法則

アメリカの心理学者アルバート・メラビアンの行った研究によって 話の内容よりも、会話の口調やテンポから受ける印象、さらに ビジュアルといった要素がより影響することがわかりました。話の内容と態度が一致しない条件にすると、ことばを逆に受け止めて理解してしまうのです。

ことばの意味のままに理解できている人は、1割に満たないことが明らかになっています。(言語ー聴覚ー視覚、7ー38ー55の法則)

テレビでは、文字や図を描いたフリップボードを使って解説していますし、パワーポイントやキーノートなしにはわれわれも学会発表はできません。情報が高度になった今の時代、ことばだけで伝えることは本当に難しくなっています。

会話のテンポや間合いをコントロールすることでことばに表情やニュアンスを持たせる

まずは共感や関心があることを相手に伝える必要があります。「そうなんですね」、「なるほどよくわかりました」などとタイミング答えることで相手に共感や関心があることを伝えることができます。

「ううん」「えっ」「なるほど」「はい」などのあいづちも大事です。相手の会話を遮らないように上手に放り込むことで会話のテンポがよくなるからです。

聞き手のあいづちに対して話し手は、0.8秒以内のレスポンスなら共感や同意してくれていると感じ、1.0秒以上間があくと否定された、無視されたと感じます。苦手な相手でもタイミングを巧みに使えば聞きたいことを引き出すことがスムースになると思います。

ただし、ワンパターンにひたすら同じフレーズで「なるほど、なるほど」など連発すると「本当に聞いてるの?わかっているの?」という印象を与え手しまうこともあります。繰り返しは節度を持って使う必要があります。

ラジオをきくことの効果とその理由

視覚バイアスがかからない、ことばによって脳内イマジネーションを刺激することでより深い感動を与えられる ラジオドラマ

「音楽のない人生なんて」ということばがあります。耳からの音の入力が不足はストレスとなります。現代社会は極めて視覚依存で、どうしても音の刺激は不足になりがちです。

ラジオを通して音楽や話しに耳を傾けることで頭の中のイマジネーションがふくらまされることで、脳は活性化します。かるい軽度の耳鳴りの患者さんや気分障害の患者さんの中にはラジオを聞く習慣をもっただけでそうした問題を解消する人も少なくありません。

音楽やトークに耳を傾けることは脳の活性化させてくれるのです。

日本人特有の好きな音、ききとれる音。

心臓の鼓動を、ドキドキすると言ったり、うれしい気持ちを ワクワクすると言ったりするドキドキやワクワクのような表現をオノマトペ、擬態音と言います。日本語はこのオノマトペが豊富な言語で、日本人はオノマトペを好んで使います。

オノマトペを好んで使うためでしょうか、外国の方だと雑音にしか聞こえない、虫の音を日本人は声や音楽のように聞き楽しんでいます。秋の夜長に、あれ松虫が鳴いている、と楽しめるのは日本人固有の豊かな感性の一つだと思います。

 

TokyoFMのアポロンではこんな話しで盛り上がりました。

さて編集でどんな風に仕上がり、どれくらい皆さんに伝わったのか?

 

会話は本当に難しい(^^;

 

では、さようなら、ごきげんよう