第5回宮古島神経科学カンファレンスも無事終了。
毎年11月に宮古島に赴くということを5年も続けてしまいました。
宮古島神経科学カンファレンス。
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年11月9日
関係者から3演題の発表あり、自分も座長と市民公開講座講師の役回り。 場所: ANA 東京(羽田)空港 - Tokyo(Haneda) Airporthttps://www.instagram.com/p/BbQeR-LD5tn/
長期予報では雨と言うことでしたが、いざついてみるとそこには南国の空が待っていてくれました。
宮古島空港とうちゃく。
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年11月9日
快晴。 pic.twitter.com/GGrb3nT9YL
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年11月9日
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年11月10日
認知症患者の空間認識能について pic.twitter.com/fmaPMR9MEk
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年11月10日
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年11月10日
6歳までの子どもは、脳代謝が激しく、大人の3倍もブドウ糖が必要らしい。われわれの味覚はショ糖、果糖、ブドウ糖、人工甘味料を区別できないから、親は子どもにピュアなブドウ糖を与えるようにする必要がある。#第5回宮古島神経科学カンファレンス
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年11月10日
子どもの脳はブドウ糖がたくさん必要だ。足りないと正しく活動しないし、足りないことはシナプスの刈り込みを促進してしまう。子どもがお菓子を欲するのはとても正しい。#第5回宮古島神経科学カンファレンス
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年11月10日
#第5回宮古島神経科学カンファレンス pic.twitter.com/gQ3Dgyoa53
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年11月12日
宮古島は昨日は体感30度、今日も26度と夏だった。
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年11月12日
で、いま東京に戻り14度と秋の寒さ。
レインコートとダウンベストの取り合わせはバルキーにならず大正解でした。 pic.twitter.com/FE4LepPoB7
#ひろちゃん の味がパワーアップ。宮古で食べるケチャップ味の宮古焼きそばは格別です。
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年11月12日
#第5回宮古島神経科学カンファレンス
三歳の壁とか言われているシナプスの刈り込み現象は単に酸素とブドウ糖不足で起こっているのかなとふと思う。
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年11月12日
#第5回宮古島神経科学カンファレンス
いろいろと耳鼻科医という枠の中では消して学ぶことのできな情報得ることができました。大学が専門学校になっていくのと同じように、専門医制度もおかしなことになってきています。学問というものの枠組みはけして強固な壁ではなくあいまいなものなのに偉くなってしまった老人は自分の過去のモデルの中に若い人たちを閉じ込めようとふるまってしまう。この国は本当に老害ばかりめにつくようになってしまったなと残念に感じるこの頃です。
かつての大学の役割は大学院に取って代わられ、専修校はたくみにその看板を大学にかけかえている。
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年11月12日
定年の延長にあわせて、若者が社会に出てくるタイミングを遅らせる。そんなことしても停滞するだけだけど、既得権者はそう考えない。資格取得目的だけならそこはもうすでに大学じゃないし。 https://t.co/NGBgsMOGsc
#言語を考える
#言語を考える 映像を容易に記録できる時代になって、今、手話は、揮発性という弱点を克服した。書いて記録する書記に対して、動画で記録する動記言語。ここにどのような市民権を与えるかが、手話言語を(書けないことばは言語じゃないよというジャンルの)世間に認めてもらうための方便になろう。
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年11月4日
#言語を考える 言語を確固たるものにするためには独自の書記言語を持つ必要がある。聴覚音声日本語と同じ文字を使うかぎり、日本語を話す人たちはそれを独自とは認めないのかもしれない。日本語対応手話ならそれでいいかもしれないが、日本手話はそれじゃダメだろうと思う。
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年11月4日
#言語を考える 音声言語はその揮発性ゆえに情緒に訴える力に溢れ、書記言語はその滞留性ゆえに論理に訴える力に溢れている。
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年11月4日
#言語を考える 書記言語を持たないことばは、その滞留性のなさから、淘汰されていく。
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年11月4日
#言語を考える ぱ、だ、が、ふぁ の音は区別が難しい。子音と母音の間の時間がほぼほぼ同じだから区別し難い。そんな音をぼくらは目で口型をみて、区別し理解している。
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年11月4日
#言語を考える 母音と子音を周波数特性で分類するとその数は800にも及ぶ。だけど多くの言語の音韻はせいぜい40から80個。それら音韻の特性に冗長性が組み込まれている。日本語は50音とか言われるけど実は40くらいしかない。この冗長性が外国語学習の困難さの原因らしい。
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年11月4日
#言語を考える とき 音声が先か文字が先かという議論がある。だけど最初の最初は、手振り身振りじゃないかと思う。聴者が異国に放り込まれたら、それしか手段ないし。
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年11月4日
#言語を考える ときいつもチョムスキーが気になる。SVCな英語とSCVな日本語。聾児に教える言語聴覚士の先生は、お行儀ができないと文法が身につかないという。帰国子女の文法が微妙なのはさもありなんと。と考えると、言語が自然生成するなんていうふうに思えなくなる。
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年11月4日
#言語を考える とき面白いなと思うのは、中国からの留学生は「マンダリン、ペキニーズ、タイワニーズ、日本語そして少し英語できますだから五ヶ国語できます。」となるが、我が国の学生は「日本語だけです」という。東京弁と標準語と大阪弁と手話できるから4カ国とか絶対言わない。
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年11月4日
#言語を考える とき、普通話とか標準語という概念の中に多くの方言が落とし込まれる。そしてそこに落とし込みにくい言語に対しては排他的な対応を取ることになる。日本におけるアイヌ語やウチナンチュウ、中国におけるウイグル語やチベット語。
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年11月4日
#言語を考える とき、書記言語との対応性の有無をひとつの目安とするそんな考え方が、日本語圏にはある。方言はすべてひとつの日本語というふうに。
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年11月4日
耳鳴りのまとめ2017
https://medicalnote.jp/contents/171013-001-IB
https://medicalnote.jp/contents/171013-002-UN
2017-11-13追記
KRP-209 (ネラメキサン)の開発が中止になりました。「中枢における可塑性の発現によって耳鳴への認知が高まる」それを遮断する薬と言うことでしたが、それを断ち切っても耳鳴は消えないということのようです。
TRTはあまり効いた感じしないけどCBTはスゴイよみたいな風潮がありますが、おそらくTRTにCBT入れてるかたとそうでない方の違いなんだと思う。
第63回日本聴覚医学会イン博多も無事終了(^O^)
今年も無事、オージオロギ学会に参加しました。
自分とっては、研究の原点ということでほぼ欠かさず参加しています(山口は出なかったけどそれ以外は出ています)。
当院からは3演題を出させていただきました。
今回初参加の臨床検査技師のシブちゃん、2回目の発表となる言語聴覚士のワクさん、そしてぼくの三つ。
シブちゃんのは、SR DECAYというマニアックな検査の臨床統計で、ワクさんはいつもの調子で言語聴覚士いるとこんなに先生ハッピーになれますよ的プロパガンダでした。
ぼくの発表は、このブログでも何度か紹介している正しいテレビの視聴位置という話題提供的発表。フロアの中には本当にそんなこと存じ上げいませんでいた。「これまでテレビのためだけに補聴器買わせたきたかも((((;゚Д゚)))))))」みたいな声も質疑応答後に聞かせていただけました。
内容はぜひオージオロギー誌をみて確認いただければと。
恒例の補聴器研究会にも足をのばし、しっかり二日間学んで来ました。
天神にあるもつ鍋一藤 ★★★★☆
中央区役所裏のひるよるとかいう居酒屋さんの博多ラーメン ★★★★★
https://tabelog.com/fukuoka/A4001/A400104/40000149/
https://tabelog.com/fukuoka/A4001/A400104/40045755/
改装したばかりの海の中道にある水族館は、美ら海水族館にも負けないくらいに楽しいところでした。
来年は、神戸、内藤先生が会長ということで、おおいにたのしみにしています。
みなさん来年は神戸ビーフ食べましょうね〜〜(^O^)
大連の食卓の思いで20170919
李先生ごちそうさまでした(*^_^*)
またひとつ電子ジャーナル化する学会が増えた・・・(T-T)
電子ジャーナルになるとなぜかその領域での研究に力を入れる意欲が失せてしまう。もちろん失せてしまう理由は、その領域の研究テーマにもともとそれほど熱意がなかったからにほかならないが、なぜに今まで紙媒体の時は、それほど好きでなくてもその会に在籍し、学会誌を手に取っていたのだろうか・・・
医学会誌が電子ジャーナル化する流れが止まらない。アナクロでアナログな自分は知らせを受けるたびに退会届を出している。装丁も情報だ。視覚と体性感覚の2つのモダリティなしに記憶は獲得できない。紙メディアが(音もださないままで)電子化だけすることは自殺だと思う。
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年9月27日
われわれの行動の全ては「記憶の獲得」にある。
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年9月27日
複数のモダリティが同時に刺激されるとき記憶が獲得される。
それぞれのモダリティはそれぞれに個性を求められる。
紙メディアが電子化するとき、紙メディアは触覚という個性を失う。
彼らが視覚だけになるとき記憶の獲得は弱くなる。
紙メディアの電子化によって失われるわれわれの記憶の獲得手段として、家族との電話=iPhone、文庫分=キンドルペーパーホワイト、ブログ書く=タブレット 、お仕事=Win10、クリエイティブ=Macbookというふうに触覚を変えるしか自己防衛の方法がない。
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年9月27日
日記を書くという行為と、その書いた内容の強い記憶となることの関係性は、日記帳、万年筆、書く場所、お気に入りのBGMなどなど記憶の獲得の条件が揃っている。
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年9月27日
青銅でできた大昔の銅鏡を見るたびに思うのは、「この鏡面とうらの装飾きっと鏡面に価値のあるものほど裏面の装飾が立派だったのではないか」ということ。そしてその鏡面には、ぼくらの知らない方式でまるでCDROMに情報が満載されているように、情報が盛り込まれているんじゃないかということ
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年9月27日
古代文明の持っていたあまりにすごい知識を知るたびに思うのは現代人の愚かで無知なこと。どうして叡智がそこで途絶えたのかがいつも疑問だった。その疑問がいま解け始めている。そう紙メディアの電子化、情報のクラウド保管。
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年9月27日
羊革の用紙に焼き付けるように書き込んだ書物とか洞窟のおくにこっそりと書いた絵とかしか数千年とか数万年を生き延びていない。文字情報を具体的に質量のあるモノに置き換えることができないとなにものこりようもない(テクストを書かずに残す方法が物語化・寓話化・伝承奇譚化・宗教儀式化)。
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年9月27日
写真家はそのことをよく理解できていると思う。先日,知人のモータサイクリストでありフォトグラファー Mr.TAKAは、クラウドファンディングで書籍を出版した。その装丁のこだわりはなんと言えない絶妙なものだった。記憶の獲得の大切さを芸術家はわかっているが、IT信奉者と医学者は理解できていない(医者が五感をわからなくてどうするの(-_-;))
(無断引用:takaさんのFBの写真からオボってみました。)
耳鳴りタイプ3のつづき 〜内服している薬剤の副作用による耳鳴〜
耳鳴を引き越す代表的な薬剤として、
のところまで前回はお話しました。
そこで今回は残りのお薬についても解説していきます。
この3つのタイプのお薬については実際にこの薬が犯人かどうかははっきりしませんが、こうした薬剤を内服している人には耳鳴りが多いことがわかっています。骨粗鬆は更年期と密接な関係があるし、甲状腺機能障害は脈のリズムにも影響が出ますし、LDLコレステロールが高く動脈硬化があれば耳鳴りするわけです。そうした病気の治療薬でなぜ耳鳴りということなのですがおそらくは耳鳴というモノが、生理的にニュートラルでないときに生じる病態であるということがその理由ではないでしょうか。少なくともスタチンは血液サラサラと同じ効果もあるので血管雑音は変化するその変化が順応するスピードより速いから検知されるのであるという説明がもっともわかりやすいかと思います。
睡眠薬や抗不安薬というのはそれぞれに作用持続時間が異なります。持続時間が短いと、薬の効果が切れたときにリバウンドがきます。つまり、「睡眠薬を飲んだはずなのに夜中に耳鳴りで目が覚めてしまった。睡眠薬の効果をかき消すくらいにひどい耳鳴だ」と薬が切れたから目が覚めたのにそれを別な理由で解釈してしまうのがその一例。あるいは抗不安薬的な作用を持つ短時間作用の睡眠薬の場合には覚醒時に不安の増悪という副作用があり日中の不安の増強と耳鳴がリンクしてしまうなんてことも可能性としてはあるでしょう。
いずれにしても薬犯人の耳鳴なのかそうでないのかは、詳細な病歴と内服の履歴を過去にわたって詳細に追跡する必要があります。お薬手帳が大事なのはそうした理由からです。
今回のタイプ3の話しはここで終わりにします。