第10回視覚認知障害支援セミナーin工学院大学
昨日、
かわばた眼科の主催する第10回視覚認知障害支援センターのセミナーに参加してきました。児における学習障がいの原因としての「読みの障害」「書きの障害」というものを早期発見し、治していくかというテーマでまる1日の講習会でした。
〇 宮尾先生 どんぐり発達クリニック|発達障害|東京都世田谷区 千歳烏山
〇 伊藤先生
社会性を学び、生きる力を身につける、翔和学園(旧ステップアップアカデミー)
〇 笹田先生
「せすじをのばそう」について | ストレッチマンV | NHK for School
〇その他たくさん
各界の著名な先生方が一堂に会しの朝から晩までの充実したセミナーはおもしろくかつ醍醐味に溢れるものでした。
ボクも、不肖ながら、お歴々に混ざって少しばかり毛色の違う「耳と脳」のお話をさせて頂きました。
いっしょにうかがった自分の勤務する大学病院の仲間は会場の整理やらをお手伝いするボランティアとして朝や夕なにとあわただしくお手伝いしながら、その合間で諸先生方の講義を楽しく聴いていたようです。
ボクはもっぱら聴覚のはなしをしてきました
「視覚と聴覚の競合」、「聴覚と体性感覚の競合」といった脳科学のはなし、
「KYと不思議ちゃんと耳の関係」 みたいなひたすら軟らかい話ばかりだったのでその他のすばらしい先生のお話にをまえにタジタジでした。
講演の内容は、5月に刊行した「耳と脳」そしてそれこそ12月2日から発売される「耳がよくきこえるように・・・」 の2冊をたたき台にしてできるだけ楽しめるようやわらかくやわらかくしたものです。講演を聞かれた方ですこしばかり欲求不満なかたはぜひ書籍をおもとめいただきよりくわしく深めて頂ければ何よりです。
さて、
会場には 第5回日本小児診療多職種研究会 の会頭をされる本田先生もいらっしゃっいました。ぼくの講演が「おもしろかった」と声をかけてくださり、「ぜひ7月の研究会でお話を欲しい」とうれしいオファーを頂きました。「柔らかい話でよければ喜んで」 とわたしもふたつ返事。
情報の認知には、視覚・聴覚・体性感覚の3つが大切です。
特に視覚と聴覚は相互作用が大きく、そこに体性感覚や自律神経系やらのふたつが干渉してくるととんでもないデフォルトネットワークモードに陥ってしまいます。
視覚や聴覚のパフォーマンスは、体性感覚や自律神経の状態でバイアスがかかり大きく変化します。そうした自律神経系や体性感覚入力のもつプライミングファクターとしての作用は無視することはできません。
しかしそうしたプライマーとなるファクターがいったぜんたいどんなふうにResting Stateをかく乱しているかは今もよくわかっていません。一方で、そんな視聴覚認知のいい加減さ(冗長性)を逆手に取ってニューロマーケティングの世界ではいろんなマーケティング手法の正しさやら新しい手法やらが生み出されています。
というわけで最近の自分の関心領域であるニューロマーケティングと視聴覚をからめて・・・
ニューロマーケティングが教える視聴覚認知のメカニズム
〜感性に直接働きかけるコミュニケーションの秘訣〜
みたいなタイトルのお話ならできるけどとつい先ほどメールを差し上げました。
さてさて、あまりに柔らかすぎる話ゆえにアクセプトされないかも。
と少しヒヤヒヤですが良い返事の来ることを楽しみにしています。
今回のblogは、昨日参加したセミナーの報告でした。