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こちら難聴・耳鳴り外来です!

きこえ、コミュニケーション、そして認知や学習などについて”聴覚評論家 中川雅文" が持論・自説を思うままにつづっています。ときどき脱線しますがご勘弁を(^^;

うつ病、脳卒中、KY

「中年の長期うつ病患者は脳卒中リスクが2倍である」というニュースをみた。

その研究によれば、心理療法 はリスク を低下させないようなのだ。
「Journal of the American Heart Association」に発表された米国の研究によると、長期間にわたりうつ病をわずらっている中年成人は脳血管イベントを患うリスクが高いというのだ。しかも症状を治療してもそうしたリスクが低下するわけではないというから大変だ。

バーハード大学の研究者らが行った研究の概要は次のようなもの。1998~2010年にかけて2年ごとに抑うつ症状、脳卒中の既往歴、および脳卒中リスク因子に関して面談を受けた参加者16,178名(50歳以上) のデータによるものだ。この研究によって、12年間で約1200名の脳卒中患者が発生した。

うつ症状が重度の人は、脳卒中を患う可能性がそうでない人より2倍以上も高いらしい。例えば1回目の面談ではそうした抑うつ症状が見られたが2回目の面談で改善していた人でも、脳卒中リスクは66パーセント高かった。うつ病が発症したばかりな人は脳卒中リスクがなかったというのだ。
つまり、
脳卒中リスクから身を守るため、または同リスクの増加から身を守るためには、抑鬱症状の変化が2年以上もかかる」ようなのだ。

うつ病は、
高血圧
自律神経系の異常
炎症反応の増加
などとの関連性があるとも言われている。
今回の研究は、そうした問題だけだなく血管疾患を誘発するリスクを持っているということなのだろう。

うつ病は大脳辺縁系の機能障害、特に扁桃体 の機能異常がその本態と考えられている。
そうした障害が生じる背景としてこと高齢者の場合には 中大脳動脈領域の血行不良が言われている。
この部位は、かくれ脳梗塞の好発部位で、それは、血管の細さが原因である。

中大脳動脈からの細い血管の枝は、扁桃体だけでなく二次聴覚皮質にも分布している。
二次聴覚野は、音韻メタファーを処理する場所であるから、うつ病より前にオヤジギャグ炸裂なんて症状が前兆として出ているかもしれない。