こちら難聴・耳鳴り外来です!

きこえ、コミュニケーション、そして認知や学習などについて”聴覚評論家 中川雅文" が持論・自説を思うままにつづっています。ときどき脱線しますがご勘弁を(^^;

エノテカのアウトレット(⌒-⌒; )

エノテカのアウトレットが幕張に出来たと聞いて足を運んだ。

ボクの記憶の中ではエノテカは銀座の高級イタリアンレストランだ。
フルコースとグラスの白ワイン、赤はボトル一本で二人で10万は払ったように思う。北イタリア産のメドックはとても品良く美味しかった。
よこしまなぼくの計画は財布がスッカラカンになり未遂に終わってしまった。
 
それ以来、幸いなことにエノテカはぼくにとって危険な匂いのするキーワードとして焼き付いている。それ以来まったく縁がない。
おかげでボクはずっとB級グルメ街道まっしぐらだ。
 
エノテカという響きを前に萎えてしまうようなぼくでも、エノテカアウトレットという名前はリーズナブルに響いたのだろうか。三井アウトレットパークD棟の1階にあるその店には恐れることもなくすいすいとあしをはこんでしまった。
 
このアウトレットにエノテカアウトレットがあることを認識したのはそのビルディングの最上階にあるミートロッカーというカジュアルなステーキハウスの店内広告をみたからだ。その広告にはこう書いてあった。当ビルディングのワインアウトレットのワインなら値段にかかわらず持ち込み料一本につき850円というなんともまあリーズナブルさ満面のコピーに引かれたからにほかならない。その時は、それがくだんのエノテカであるとはぼくの脳は認識してなかった。
 
冷やかし半分で入ったエノテカアウトレットではあるが、アウトレットの名にはじぬワインのラインナップ。入り口あたりには、2500円から5000円くらい、奥に行くほど高くなる。サシカイアの赤のフルボトルは、15000の値札が付いていた。これは紛れもなくお値打ち品だ。最後の一本との話も半分にボクの目はナパバレーのワインを探し始めていた。
 
1995年頃のボクは酒に溺れていたというか泳いでいたのかというくらいに大酒をかっくらっていた。千葉中央駅前のカフェバーKはいきつけでよくカクテルを飲んでいた。当時のぼくはシカゴで1年余の研究生活を終えて帰ってきたばかりだったからなのか店の人がこれはいかがですかと出してくれたのが、OpusOneだった。当時はまだまだ無名のワインでお店で飲んでも2万円も払えば釣りがきた。
 
あの懐かしいOpusOneもあるかなとエノテカの店員尋ねると即座にありますとの返事。
しかし値段を見て興ざめした。2011年もので40000円の値札が付いていたからだ。
 
20年の歳月はあらゆるのもの価値観を変える。これならサシカイアの方が、、と思った時はもう遅かった。お値打ちのそのボトルはもう別な客のために梱包され始めていた。
 
アウトレットの買い物は難しい。値段にかかわらず買う時は先に買うと決めなきゃならない。かといって定価じゃても出ませんが(・・;)