こちら難聴・耳鳴り外来です!

きこえ、コミュニケーション、そして認知や学習などについて”聴覚評論家 中川雅文" が持論・自説を思うままにつづっています。ときどき脱線しますがご勘弁を(^^;

#IgA腎症の治療を考える会ver4.0

#慢性上咽頭炎

#鼻うがい

#口蓋扁桃摘出術

#Bスポット療法

 

先日、25年ぶりに東京都保健医療公社大久保病院にうかがった。25年前は都立病院だったけど、統廃合や改編などのあおりで自律的に採算性のある医療をするということでじゅう数年前に公社化していたらしい。当時、ぼくは多摩にある公社が2番目に作った立ち上がったばかりの病院に勤務医していた。その病院はまだフル稼働していなかったせいもあって事務は大久保病院の預かりとなっていて、大久保病院の事務局長が、多摩の病院の事務も兼任していた。そんなわけで、ことある時は、多摩センターから新宿までお伺いに出向くことも少なくなかった。当時はまだ南大沢とか整備されつつある段階で病院の裏には昔ながらの豆腐屋があったり、看護師さんも実は地主の娘みたいなとても田舎だったから、事務局長にこってりしぼられることはわかっていても、昼間に臨床の仕事傍に置いて新宿まで出かけるのはなにやらウキウキするイベントだった。

そんな大久保病院で、湯村先生が、『IgA腎症の治療を考える会ver4.0』なるものを開催され、そこにゲストとして参加した。ぼくは、耳鼻科医の立場から扁摘の現状をベタな臨床的よもやま話として一時間程度お話しする機会身いただいた。

 


ぼくの古い医学知識だと、予後良好という認識だし、耳鼻科的には扁摘は若いのに任せとけばいいと遺残(レスト)についてもそんなにシビアに考えていない風潮はそれはそれで普通なのかなと。マニアックにレイヤーでの切除にこだわるのはぼくの性格の問題くらいな認識だったけど、そんな話じゃないことを理解するとても大切な勉強会となった。

この会の理事長である湯村先生は現在東北の医科薬科大病院にいらっしゃるが、そこにうつられるまでは、ぼくと同じ大学病院で同じ教職員役員寮でもって寝食ともに新設医学部設置のために一緒に汗かいた仲間だ。そんな先生と新たなコラボが始まる予感に今ワクワクしている。

 

『たかが扁摘』なんて言っていたら腎死ゼロなんて夢は実現しそうもない。

扁摘エキスパートを真剣に育てる時期に来ているように思う。

 

https://www.php.co.jp/family/detail.php?id=84486