こちら難聴・耳鳴り外来です!

きこえ、コミュニケーション、そして認知や学習などについて”聴覚評論家 中川雅文" が持論・自説を思うままにつづっています。ときどき脱線しますがご勘弁を(^^;

くやしいかな完璧! 鼻うがいの決定版を堀田先生が出された。

 ニールメッドさんから依頼があり鼻うがいの新書を手がけたのは手がけたのだけど、河〇書房〇社さんも、P〇P研究所さんも、講〇社さんもうんと言ってくれない。そんな2年間が過ぎた。

咽頭炎の一般向けテキストを共著で上梓したい。そんなもんもんとした日々を送っていたわけだけど。

先日、杉田耳鼻咽喉科(JR京葉線稲毛海岸駅)に堀田先生からイラストに溢れたムックが届いた。 

慢性上咽頭炎を治せば不調が消える (扶桑社ムック)

慢性上咽頭炎を治せば不調が消える (扶桑社ムック)

 

とてもよくできた本で、それゆえに、書籍版をまず1冊、そして、いまキンドル版もかうかなと思案している。とにかく患者説明用にとてもよくできたムックなのだ。 

 

 ぼくが、鼻うがいや上咽頭処置を手がけるようになったのは2010年12月頃からだ。まもなく堀田先生の本も出た。その時すでに、この新書には、杉田先生が紹介されていた。

 この本でも紹介されている上咽頭処置を行っている耳鼻咽喉科医の1人が、JR稲毛海岸駅前でご開業されている杉田先生だ。ぼくは、この先生に、研修医の時に指導を受けた。いまでも月2回、実地医家の行う実践的医療を学ぶために、研鑽に伺っている。

8年前、すでに上咽頭炎で良好な成績を上げていらっしゃった。ぼくは、病院勤務医の立場のこともあって、通院処置で治していくと言うよりは手術的に解決しましょうという側にいるので、同じ「上咽頭」に対してであっても、EAT処置かコブレター手術かというくらい に対極の立ち居位置にいる。それだけに月2〜3回保存的治療の意義を目の当たりにできることは勉強になっている。

 

PS

実地医療として、EAT処置をしたり、上咽頭炎の診断を手がけたりしているが、基本、関心領域が耳にかたよっている。出版社の人も耳から手を広げないでくださいと言う。そんなこともあるからきっとぼくの本はずっとお蔵入りなんだろうなと思う。