耳鳴りについて タイプ1のこと
耳鳴りは、大きく6つのタイプがある。
である。
難聴に伴う耳鳴をタイプ1耳鳴と呼ぶことにする。
タイプ1耳鳴には、急性と慢性のタイプがある。
急性のタイプの耳鳴は、神経の急激なダメジによる神経の悲鳴と言える。120dB以上の強大音や衝撃音にたとい数秒間くらいさらされるだけで、その後数日は耳鳴に悩むことになる。120dB以上の数秒くらいとは書いたが、95dB以上なら47分くらいでそんな状況になってしまう。一般的なイヤホンでの音楽鑑賞の音量は、電車内とかだとふつうに95dBを超えてしまう。なぜかというと、通常のわれわれの生活環境のノイズが40〜60dB、電車内は70〜90dBくらいで変動している。イヤホンをすればそれだけで耳栓効果として10dBくらいは外部の音を遮断してくれるけども、周囲のノイズを気にしないで音楽を楽しもうと思ったら、ノイズよりも20dBは音量を大きくする必要がある。つまり電車内でイヤホン音楽鑑賞しているときに、車内アナウンスが聞き取れないあるいは聞き取りにくい状態になったとすればそのときあなたの耳は95dB以上にさらされていることになる。片道で24分の距離で音楽を聴いていたとすれば、それは、耳鳴を引き起こす状況にあると言える。大きな音にさらされてよわった内耳の神経細胞が耳鳴を引き越している。自然治癒するためには、48時間以上耳を休ませる必要がある。簡単な休ませ方は、耳栓を点けっぱなしにすること。慢性的にやかましい音環境に身を置いていると、いずれは耳鳴が難聴に変化してしまう。
慢性の難聴にともなう耳鳴タイプは、聞こえないことにに対する脳の代償として説明されることが多い。耳のはたらきの一部が壊れて、脳に情報が届かないそんなときに脳が入ってこない情報を補うように脳で耳鳴りをつくってしまっているというタイプだ。アンテナの壊れたラジオとか手例からは、シャーというノイズとか砂嵐のような画面のみだれが観察されるがそれと同じメカニズムといえる。慢性の難聴にともなう耳鳴タイプは、補聴器で音を補ってやるのがまぐ基本である。だけども補聴器で補えるのはことばの帯域の音色だけ。すごく低い音やとても高い音といった音声に関係ない帯域の難聴をともなう耳鳴の方には、波の音などの環境音ノイズとか高調波成分が多いと言われる弦楽クラシックなどを聴かせるのが安くて手っ取り早い耳鳴軽減対策となる。されどいつもそうした音楽やノイズを持ち歩くわけにも行かないというひとが耳載せタイプの補聴器のような形をしたサウンドジェネレーターというもので耳鳴をキャンセリングすることになる。サウンドジェネレーターは医療器械で医師の処方のもとにその人のきこえの状態にあわせて使用することになる。環境音やクラシック音楽あるいはサウンドジェネレーターというものをつかった耳鳴治療は、TRT療法と呼ばれていて世間でとてもよく知られている。だけどこのTR療法の期待できるのはタイプ1くらいじゃないかとぼくは考えている。
つづく