脳ときこえ
#脳ときこえ についてすこし講釈。聞くという文字は、外耳道(門)と音(耳)からなるとても古い文字。聴くというのはもっともっと新しい時代にできたことばで、耳と10個の目と脳(心)からなる文字。ホントの意味で聴くこととは、刮目して胸襟ひらいて受け止めるということになる。
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年8月17日
#脳ときこえ 健聴者でも会話時の情報取得の3割が視覚情報に依存している。
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年8月17日
#脳ときこえ 目がとらえる10個の情報とはなんだろうか。口型、アイコンタクト、表情、足元(靴)、みなり(洋服)、まばたきの数、視線の位置、涙目の程度、髪型、鼻の下の長さあるいは鼻の穴の大きさ。といったところだろうか。
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年8月17日
#脳ときこえ 高齢者は電話口だと簡単に赤の他人の息子のフリの他人の話を信じてしまうのはなぜか。ひとつには年取るほどまごや子どもの言うことを信じる性善説の傾向がある。高齢で難聴がすすむと、声質での判断能力ご衰え、ことばのテクスチャを捉える力が衰える。
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年8月17日
#脳ときこえ 聞こえは、頭の大きさ、耳介、外耳道、鼓膜、そして耳小骨から創られる。それぞれの形状や弾性がフィルターとなってひとりひとりの聞こえが生まれる。
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年8月17日
#脳ときこえ 耳介は加齢で徐々に下がり、円形から扁平型の外耳道径になっていく。耳栓使うだけでこの変形にブレーキがかかる。補聴器外すとつけてなくても聞こえるなんていう人がいるのはこの効果。閉じた外耳道では響きにくい。
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年8月17日
#脳ときこえ REMがだいじなのはそのため。REMによる補正だけが自然な音を作ってくれる。
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年8月17日
#脳ときこえ 聴こえは、脳から生み出される。聞いて見て、心で感じて、脳が選択する。判断ではなく注意という成り行きで選択している。だから大きな音に惑わされたり動いたり光るものに心奪われる。
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年8月17日
#脳ときこえ 脳の判断は、ことばとして理解できるか、ことばに置き換えるのがむつかしいか、聞き飽きた音か目新しい音かの3つの軸から判断している。
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年8月17日
語彙という処理資源の多さは聞き取り能力の要となる。これは語学学習にも通じるところ。
#脳ときこえ 人見知りで話し下手だった健聴の友人は、手話を覚えたら社交的になった。聴かせるために相手の顔を見るようになったからだ。見つめ合うのがニガテだとコミュニケーションはよくて7割ということ。もじもじ話せばよくて4割。知らない外国語でも見つめ合えば3割もわかる。
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年8月17日
#脳ときこえ 音声コミュニケーションに視覚情報が必要な理由は文字情報を考えればすぐわかる。例えば漢字、これは絵文字。視覚情報を持っている。
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年8月17日
認知症や感染症は、文字を見ればなんの病気かわかる。
Dementiaとかinfection と書かれても英語圏の人は見てもわからない。
#脳ときこえ 音声にはテキストとリズム(テクスチャ)がある。それぞれが情報と感情を伝えてくれる。
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年8月17日
漢字仮名交じり文は情報向きだけど聞いたことばを感じという視覚イメージに変えないといけない。かなだけのやまとことばなら感情に直接秘部かせることができる。
#脳ときこえ 2012年ごろまでのデジタル補聴器は情報しか伝えられなかった。そこだけはアナログにかなわなかった。2017年以降のデジタル補聴器3.0時代は感情を伝えることにすこしだけ成功し始めている。
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年8月17日
#脳ときこえ 難聴になると音色の変化やリズムを捉えるのが下手になる。だから難聴になる程、視覚情報で補うことが大事になる。相手の気持ちは顔見ないとわからなくなってくる。聞けばわかると耳しか貸さない人は、こころのコミュニケーションを放棄しているのと同じ。だから職場で煙たがれる。
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年8月17日
#脳ときこえ 高齢者の学習、生涯大学みたいな、が認知症予防になるというエビデンスは実ははっきりしてない。高学歴(博士課程修了)ほど認知症になりにくいというエビデンスはある。
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年8月17日
#脳ときこえ 左脳は言語脳、右脳は非言語情報脳、大脳辺縁系にある海馬は記憶、扁桃体は好き嫌い。自律神経の乱れは、脳活動の乱れを生みだすが、瞑想によって自律神経は整えることができる。
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年8月17日
#脳ときこえ 好き嫌いは刺激頻度に依存している。しつこく繰り返されるとうっとおしい。適度だと感心を向ける。きこえのこまりを自覚してない人をプッシュしても良い結果は得られない。カウンセリングも月2回が上限だろう。
— 聴覚評論家 中川雅文 (@masafummi) 2017年8月17日