こちら難聴・耳鳴り外来です!

きこえ、コミュニケーション、そして認知や学習などについて”聴覚評論家 中川雅文" が持論・自説を思うままにつづっています。ときどき脱線しますがご勘弁を(^^;

耳ひっぱりとあぶみ骨筋トレーニング

耳ひっぱりとあぶみ骨筋トレーニング

最近はどこかしこでそうしたトレーニングをみてくれた人がいるらしく診療の現場でもどうやればよいかという説明を求められたり、その医学的な意義をたづねられることもおおくなった。

ということで今日は、正しい耳ひっぱりと 効果的なあぶみ骨筋トレーニングの話題ではなしをすすめてみたい。

 

耳ひっぱり

どこをどの向きにひっぱるのがいいのか。

例えば、右手の人差し指と中指と親指をつかっておおきく頭を超えるようにして左側の耳をひっぱり上げるのが動きとしてはベストとなります。

どこをつまむかは、ひとこと、ひっぱってきもちよいところとなります。

呼吸のペースでゆったりと息を吐くときにひっぱるのが基本です。

ひっぱりに疲れたら、両手をそれぞれの耳を覆うようにそっとおいて後から前に向かってのの字を描くようにさすってみましょう。

痛気持ちいい刺激やなでつけるような皮膚刺激によって、脳内麻薬エフェドリンが産生され、副交感神経優位となりストレスから解放されることでしょう。

1日2〜3回くらい 1回は3〜5分もやれば充分です。

あぶみ骨トレーニング

耳せんウォーキングとして書籍で紹介それ以降はいろんなスタイルのあぶみ骨筋トレーニングを紹介させていただいています。

  • 耳せんウォーキング
  • 指耳せんしながらアゴを動かす体操
  • 指耳せんで耳内を押したり離したりする体操

などなどです。

もともとあぶみ骨筋は歩行の響きをキャンセルしたり、嚥下時に響かないようにする働きをするためにはたらいている筋肉です。鼓膜張筋とか、耳管開放筋とか口蓋帆挙筋といった筋肉も関わっていますがいちばんの抑制コントローラーはあぶみ骨筋なのです。

このあぶみ骨筋はご機嫌なときは耳を守り、不機嫌なときは耳を壊してしまいます。

 

つづく