その事実からなにを読み取るか。
このブログのタイトルを意訳すると・・・
ポスト・真実時代の身構えかた:われわれは今、科学におけるあくたあまたな真実という名の情報の渦巻きの中でのどうふるまうべきかを問われている
と言った感じでしょうか。
このなかでは以下の3つについて解説があります。
1.自分の影響力を考え、慎重に行動しましょう(いたずらに拡散することは避けましょう)2.じっくり考える。そして足跡の共有にはすこしばかり慎重であることが大事です。3.不確かな情報にはそれなりの注釈なり意見なりをきちんと添えましょう。
詳しくはオリジナルを読んで頂くとして・・・
要は、情報化時代は情報そのものをうのみにできない時代だよと言っているわけです。
それも稀代の学術誌の編集員が・・・(-_-;)
PlosOneは今の時代を先に行く権威ある電子ジャーナルです。
彼らのポリーシーのひとつが、統計処理や科学的データ処理が正しければ結果(興味の有無とか解釈の方向性)に関係なく掲載してくれることです。
おかげで、境界領域や新しい学問の投稿先が生まれたり、ネガティブスタディ(やっても意味がなかった)的な研究でも掲載される場所が生まれました。
サルベージしてくれるところができたことで科学の裾野がひろがったのはとても良いことです。
査読者のバイアス(興味の有無とか雑誌のポリシーとか)でお蔵入りしてしまった論文のリベンジ先が増えたのですからよいことです。
しかし、そうした情報学的に正しければその情報は公開するというスタンスは情報の洪水を生み出しています。
ときおりわれわれ専門家の中でもPlosOneの論文に首をかしげることはあります。
(殴られた人とそうでない人を比べたら、いたいという人は圧倒的に殴られた人に多かったというような。こうした例えだとおかしいことはわかるのですが、病気の人を治療した群としない群で比較して治療効果をいうのはこれに近いものがあります。基本的に他剤とガチでの比較をすることは誹謗中傷に当たるらしく基本的にどちらが優れるという治療に関する比較は、自験例といった限定的な空間でしかおこなわれません。)
毎度のはなしで恐縮ですが、
江戸前のレシピをきちんと学ぶことは寿司職人の基本です。
インターネット時代 情報化社会 とは、情報がガベージになることを意味します。
そして個々のリテラシーがこれまで以上に求められる時代になるということでもあります。
大学においてリベラルアーツの重要性が言われるのは、情報化時代の荒波をサーフィンするためには必要なものが専門性からリベラルに変わったことを意味しているのです。
おまけ
- アーティスト: ヒーリング,中川雅文(監修),モーツァルト,ヴァシル・カザンシェフ
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No music No LIFE。
医学が進んで訳のわからないあやしい治療がつぎつぎに生まれていますが、1000年以上も続いている治療が音楽療法です。