こちら難聴・耳鳴り外来です!

きこえ、コミュニケーション、そして認知や学習などについて”聴覚評論家 中川雅文" が持論・自説を思うままにつづっています。ときどき脱線しますがご勘弁を(^^;

🌀台風10号、ライオンロックまもなく上陸。

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http://webfor40.net/life-style/taifu10go_sinro

紆余曲折ということばがぴったりな進路の迷走を経てまもなく東北地方に上陸する気配だ🌀

ボクが子どもの頃、住んでいた宇和島は台風銀座だった。父親はやんちゃで、上陸するたびに自慢のくるまでボクら兄弟を連れて台風の目に向かってドライブしてくれた。

風は台風の目の中に入ると凪になりすぐさま逆向にかわる。そんな自然の摂理を肌で感じさせようとしてか毎度毎度で台風が上陸するたびに足摺や室戸に向かうドライブが企画された。

台風が近接し潮位が挙がっても宇和島でも市街にあったうちのあたりは床上浸水することはなかった。せいぜい目の前の道路まで海水が挙がって来る程度だ。そんなときボクは弟たちといっしょにせっせとゴムボートに空気を入れ、いまかいまかと進水式を心待ちにしていた。進水式を実際におこなうことができたのは2回くらいだったように記憶している。

四国はいつもこうした時期、水不足で悩まされる。東京というか関東も多聞に漏れず水不足は例年の問題だ。ところが四国の人間にとってきっと台風は大変な災害と言うよりも恵みの雨がいっきにやってきたというニュアンスでみなが捉えている節がある。備えよつねに、と台風くらいでは大騒ぎしないそんなマインドがこの田舎町にはあふれていた。

そとは暴風雨なのに「これで水不足も解消ね(*^_^*)」と窓がガタガタと音を立てているを知ってか知らぬか母親は気丈ににこやかにそう言っていた。

北関東で暮らすようになって周囲の人が台風のことを「災難」という認識でみていることを肌で感じるようになった。どうも受け止め方が違うのだ。むかしから米どころと言われるエリアは確かに水不足のリスクが少ないエリアがおおい。それに米をメインにしてしまっているとこの時期の台風はそれが直撃しただけで生活問題になることもあるだろう。

そういえば昨日のNHKの「家族に乾杯」ででも上村愛子宇和島を訪れやたらと「人がいない」とか「のんびりしている」とか連発していた。「宇和島でスキーしている人がいる( ̄□ ̄;)!!」とことさら驚いたりとすこし失礼な感じでなんだかたのしめなかった。

四国の人間は、自然とのつきあい方がうまい。だから少しの雪でもスキーを楽しむし、サーフィンもできるし、旨いモノもたくさんある。

そしてそのぶん同時に自然とのかかわり方の中から「おおらかさ」を獲得したように思う。一次産業の人は真珠にみかんにハマチやマグロの養殖とみな多角経営だし、三次産業の人たちも学校も病院も自然との距離感というかリスクヘッジをしっかり考えていてさっさと休校や休診や受付時間の繰り上げとかこともなくやってしまう。予定通りキチンとやることのリスクを知っているから、予定は未定と見切るタイミングが早い。会議の延期や中止だってほんとうに柔軟に対応している。「巨大防潮堤で二度と災害を起こさない!」「予定は必ず実施します!」みたいななんでもかんでも対峙する姿勢とはまるで正反対だ。

 あいかわらずTVにニュースは、51年ぶりの観測史上発の東北上陸!とテレビのアナウンサーはなんだか北朝鮮TV放送みたいに力はいってしゃべっている。きょうはそんな台風のさなか都内である講演会にこれから向かう。

 

PS

警報や注意報がでるとすぐに行事を中止や延期にしてしまう四国人のマインドのせいか昨日、「学会事務局からの電話連絡がきました」と電話がつながれたときは、手弁当での参加だから、すっかり延期か中止にしてくださるおはなしかと思っていた。すると電話をくれた事務局の方は、「遅れないように来てください」と念入りの確認というか命令(?)。いやはや東京の人にとって「予定は決定なのだ!」と自分の内在するおおらかさをあらためて認識してしまった。

そんなあくせくしている人たちにはきっと四国人のおおらかマインドのエネルギー源である「じゃこ天」や「さつまメシ」が足りないのかなと昨日のテレビで鶴瓶さんがお言いしそうにほっこりした表情でじゃこ天を頬張る表情をみてつくづくそう思った。

 

うまさ満点じゃこ天book

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本場宇和島じゃこ天200枚セット

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伊予さつま汁

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 PS

大政奉還のこの時期に、宇和島藩の人間は活躍したけどきっとそれはおおらかさ(=てきとう)(=おうよう)という臨機応変な気風がこうしていたのかなとふとおもった。