訪日外国人6000万人時代がやってくる!?
2030年の訪日外国人数を6000万人と試算することを安倍内閣がアナウンスした。
6000万人でひとり平均滞在が7日間(実際には11.6日らしい)とすると、それを365日で割れば、1日あたり、115万人の外国人がいることになる(政府試算では2030年に1日190万人の人口増効果?)。
単純に来訪者が持病の悪化や急病にかかった割合を3%と見積もっても、1日あたり3万5千人の患者が発生することになる。400床クラスの病院の1日外来患者数は平均すると500〜800名くらいだから仮に1000名と見積もっても来訪者ためだけに35もの医療機関が新規に必要になる勘定となる。
観光で来訪するひとがほとんどだろうから一日一日のばらつきも多くなるだろうがそれでも国内の国際航空それぞれにマルチリンガルなクリニックを用意しなければならないのは疑いようもない。
わが国の皆保険制度とはまった別枠でそれこそ1日あたり1万から10万くらいで変動しながらも患者としてクリニックを訪れるかもしれないというのは驚くべき事態だ。
14年後といえばきっと自分はもうリタイヤメントしている年かも知れないのでそんな話しにもただただニュースをきいて驚くだけの反応しかできないがこれからの時代は専門医よりもジェネラル(一般医)そして日本語よりもマルチリンガルであることの方がより重要になってくる気配だ。
ある年齢以上の医師ならここはひとつ専門医ではなく多言語対応医を目指す方がみいりもおおきいのではなかろうか。
合掌。