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こちら難聴・耳鳴り外来です!

きこえ、コミュニケーション、そして認知や学習などについて”聴覚評論家 中川雅文" が持論・自説を思うままにつづっています。ときどき脱線しますがご勘弁を(^^;

診断して薬を処方するだけの医者・・・(^^;

ボクが臨床の現場で患者さんからしばしば

「どの先生も病名と治療しか伝えてくれなかった。病気のメカニズムが自分の生活にあるとは思いもよらなかった。」

というお言葉を頂くことがあります。

病気にならないためには、食・住・運動・睡眠など自分自身で解決できることが沢山あるわけです。そこを指導するのも医者の仕事だとボクはおもっているのですが、どうやら世間の多くの先生方はそうした指導にあまり時間を割いていないようなのです。

今のように高齢化が進んだ時代にあっては(というか今も昔も病院の待合室は空調完備でお茶やコーヒーの自販機も備わった高齢者の憩いの場)高齢者にあふれています。ひとむかしまえとちがうのは後期高齢者の数がぐーんと増えたことです。後期高齢者はおよそふたりにひとりの頻度で難聴を抱えていらっしゃいます。しかも日本の現状ではそうした難聴者のせいぜい15%ほどしか補聴器を活用できていないという問題もあります。福祉馴れした高齢者は補聴器も保険で安く提供してほしいという意見をおっしゃいますが、これは政治が決めることで、有権者であったみなさんの意思決定によって補聴器などについては自己負担(?)とする完全サポートの北欧とは異なる「中程度の福祉社会」が形成されているわけですからいまさら患者さんからそうしたことを言われても「それは政治のマターですから、われわれにはなんとも」としかお答えようもありません。そう考えると患者さんが説明をうけていないとおっしゃるのは実は「聞こえていなかった」というはなしなのかも知れません。

患者さん自身が聞く「これまでそんな説明は医師からされていない。」という患者さんの声はひょっとすると患者さん自身の課題であるのかも知れないと思ったりもするわけです。

しかしそれでもぼくはやはり医者があまりに説明不足であるように思うことがしばしばあります。以下は自省ををこめて食・住・運動・睡眠など自分自身で解決できることについてお話ししていきたいと思います

最初に結論めいたはなしをしておきますと・・40〜45歳の中肉中背、一日摂取カロリーが2000kcalの女性をひとつの標準としてめやすを言うと

  1. 一日の塩分摂取量は、5.8g。発汗の多い時期は増やす。
  2. 一日の糖分摂取料は、50g。少なくとも16時以降には糖質は取らない。
  3. 一日の活動量は、12000歩以上
  4. 睡眠時間は、7時間(5〜6時間として20〜40分の昼寝というスタイルも可)
  5. ラジオ体操やみんなの体操などで可動域を高める運動を一日1回
  6. 週2回はウエイトトレーニング、週4回はスロージョギング。

ということになります。

塩分について

食品表示では塩分ではなくナトリウムとして表示されている者があります。ナトリウム(Na )で400mgが食塩1gに相当します。ナトリウム換算なら一日2300mgということになります。減塩は基本的にはしっかり厳しく行う必要があります。それは塩分摂取と血圧に密接な関係があり、減塩こそが最大で最高の高血圧対策だからです。

ちなみに血圧の目標値は安静時125以下/85以下です。降圧剤を飲んでいてもこの値を切れない人は減塩を徹底的に行う必要があると思います。

糖質とコレステロール

これまで目標値が設定されていたのは塩分だけでした。ところがNutrition Gudeline 2015-2020という米国の権威ある機関が発行する栄養ガイドラhttp://blog.hatena.ne.jp/neruo/masafuminakagawa.hatenablog.com/edit?sidebar=archiveインによって糖質制限も掲げられるようになりました。一日の総糖質量50gというのは日本人にとっては非常に厳しい条件におもえます。というのは、ご飯一膳(白米170g)で糖質50gに相当します( 

米国発 食事のガイドライン 2015-2020が発表された(-_-;) - こちら難聴・耳鳴り外来です! )。白米を主食とする日本人にとってはこの米国発の栄養ガイドラインはなにするものぞと言わんばかりの提言にしかみえません。

先日も減量を必要とする睡眠時無呼吸症候群の患者さんに「炭水化物ダイエットをしましょう!目安は糖質50gです(*^。^*)」と手に入れた新しい知識をベースに指導してしまったら目の前でいきなり「何食べたらいいんですか?わたしはご飯が好物なんです(T_T)」と号泣されてしまいました。かくも米文化な日本ではこの糖質ダイエットのコンセプトなかなか受け入れられそうにありません。

糖が悪いとされる理由は、そこにコレステロールが存在することにあります。糖化コレステロールを減らしたいというのがそもそもの糖質制限の始まりなのです。ここで言う減らしたい糖化コレステロールとは正確には「糖化LDLコレステロール」です。

もしベジタリアンであったり、鳥もブタも牛も含めて肉を食べない青魚食主義者であればこの制限のハードルも変わってくると思われますが、米国の調査ですので、HDL高値でLDLは少ないなんてひとはあまりいないでしょうからこうしたガイドラインになったのでしょう。

ちなみにカラダによいとされるHDLも加熱してしまうとその善玉さは薄れ、なんども加熱したり一定温度以上にしてしまうと結論悪玉と同じになってしまいます。まだ健康によいとされる野菜類であっても120度以上に加熱するとアクリルアミドといわれる発癌物質が発生します。どうやら料理の基本は「蒸す」と「煮る」に限るようです。

 

だいぶん文章も長くなったので今回のはなしはここまでとします。

いずれ時間を見つけて残りのポイントについても解説していきますね。

では、ごきげんよう (*^。^*)

活動量について

土日ごろごろ過ごせば筋力は7%も減じてしまう。インパクトのすくない運動ばかりしていると骨がもろくなるなどなど運動の必要性は言うまでもないと思います。

一日10kmは歩いて欲しいというのがまずひとつのハードルです。これは丁度2時間に相当します。ゾウは一日二時間歩けなくなったら群れから離れみずから墓場に向かうそうですが、ほ乳類として2時間活動できなくなったらそれは事実上の死に体であるということなのでしょう。

週4回のスロージョギングは脳の活性化とくに海馬の萎縮を防ぐ効果があると言われています。意欲や記憶力に関係する海馬の働きは食や睡眠でなく運動によって開かれると言うことをぜひぜひ記憶にとどめておいて欲しいと思います。