こちら難聴・耳鳴り外来です!

きこえ、コミュニケーション、そして認知や学習などについて”聴覚評論家 中川雅文" が持論・自説を思うままにつづっています。ときどき脱線しますがご勘弁を(^^;

米国発 食事のガイドライン 2015-2020が発表された(-_-;)

米国の医学会から食事に関するガイドライン(2015-2020)が発表されました( 

塩分だけでなく糖類も制限を,米の食事GL2015-2020年版が公表|2016年_ガイドライン・診断基準|ニュース|Medical Tribune )。

ポイントは4つ、

  • 脂質制限が消えた!
  • コーヒーがいよいよ正式に推奨される飲み物となった。
  • 糖質制限がとても厳しくなった。
  • 減塩

というものです (-_-;)

 

コレステロールの多いモノはダメではなくて、控えめにしましょうというこのメッセージはある意味救いになりますし、受け入れやすいガイドラインです。そもそも善玉の脂が悪玉に化けるその原因として「糖質」があったわけですから、いよいよやっとの事で規制が始まったのかと思うばかりなのです。

コーヒーは日常的に毎日3〜5杯は飲みましょうというこの提案もコーヒー好きな自分にとっては非常にアクセプタブルです。

ところが三番目の糖質制限は「えぇ( ゜Д゜)

という勢いでとてもとてもそれを実践できそうにはありません。

以下めやすとなる数字を列挙してみましょう。

1日2000kcalの食事量の人で糖質は1日50g以下というのです。

以前から言われていたコレステロール制限は「控えめに」というあまい目標になり、かわりに本格的な糖質制限を実施しようというコンセプトがやってきたわけです。

具体てきにどれくらいの糖質なら摂取できるのかガイドラインを参考に炭水化物をどれくらい取って良いのかを調べてみました。

食材名    一般的な一食当たりの量/それに含まれる糖質の量
精米白ごはん      150g(茶碗1杯)/ 55.2g
玄米ごはん                       150g(茶碗1杯)/ 51.3g
食パン                      120g(六つ切り2枚)/ 53.6g

うどん(茹で)     250g(1玉) /52.0g
中華めん(蒸し)    170g(1玉) /62.7g
そば(茹で)      170g(1玉) /40.8g

スパゲッティ(乾)   80g(1人分)/ 55.6g

(参考: http://かんたん糖質制限食.net/toushituryou.html )

 ほとんど1日1回しか炭水化物を取ることができない勘定になる。

糖質制限とか炭水化物ダイエットはいま世間で流行のダイエット法で、わたし自身も、昨年、10月11月の2ヶ月だけ炭水化物ゼロにチャレンジしたらあっという間に5kgの減量ができた。もちろんその後の忘年会と新年会ですっかりもとにリバウンドしているけれど、例年のこの時期の体重増加を回避することには見事に成功できているから炭水化物ダイエットはそれなりに効果はあるのだと思います。その時は、脂質の摂取まで制限していましたがそのしばりがないのはなによりもの救いと言えそうです。

 

ガイドラインの勧める「健康的な食事パターン」についても解説しておきます。

 

1) 緑黄色野菜を沢山取りましょう!(ホウレンソウ、ケール,ロメインレタスブロッコリー、ニンジンやトマト。炭水化物ダイエットとは言いますが難消化性のデキストリンを含むサツマイモやジャガイモは減らす必要はありません)。

2) 果物も適度にとって欲しいのですが、ジュースや乾燥フルーツではないものをとるのが原則です。

3) 炭水化物を摂るときには、全粒穀物のものを選ぶようにしましょう(胚芽米、玄米)

4) コレステロールの制限がガイドラインから外れたといってもやっぱり過剰な資質は必要ありません。牛乳,ヨーグルト,チーズなどは無脂肪・低脂肪を選ぶようにしましょう。

5) 魚介類はよいタンパク質源ですし、赤身の脂肪の少ない部分なら牛も豚も食べて大丈夫です。もちろん、卵や鶏肉や豆類・ナッツ類は積極的に食べてください。

6) 油は加熱しないこと。食材の調理はノンオイルあるいは七輪やグリルで油を落とし焼きして、そこにオリーブ油、ナッツ油、種子油,アボカド油をかけて調節するのが大事です。

7) そして最後にコーヒー好きには良い知らせ。コーヒーは日常的に1日3~5杯を飲んでもらうことが一番健康に良いようです。

 

あっと、ひとつ書き忘れました。それは減塩のこと。減塩は1日5.8グラムが上限というのがそのめやすのようです。

 

なんだかことしからは少し生活指導のスタイルを変更しないとダメな気配ですね。

 

それではごきげんよう!