地政学
予備校の先生が書いたという本を今読んでいる。
とてもためになる本だ。
といってもそのまま読んでもよくわからない。
高校時代にさっさと日本史と世界史を受験科目から外した自分はこの本を批判するためのベースとなる歴史の知識もないからだ。
ということで
この「世界史で学べ・・」を読むためにもう一冊現代史のリファレンスをもとめた。
かたわらに山川の世界史現代をおいてそれをちらちらと見ながら「地政学」を学んでいるのがここ最近だ。
実はこの歳になってなんとか日本史と世界史を学ばねばと思い山川の日本史と世界史はずいぶん前にオーディブックを手に入れていた。なんどもなんども通勤途中でリスニングした。しかし、どうもこの文調はしっくりこない。いくらヒアリングしても視覚的なイメージを惹起してくれない。いくら聞いてもなんど聞いても日本と世界の歴史が何であるのかリスニングできない。
山川の朗読をヒアリングしてわかったことは、かんたんな話しを複雑でたいそうな話しにしているだけじゃないかということだけだった。「勝てば官軍」「勝者礼賛」「正義は勝者に」の論理しか展開されていないからいくらきいてもなじめないのだ。
歴史とは、あるいは経験とは失敗に学ぶものだ。成功者の結果オーライなものがたりを知ってもなんの役にも立たない。そんなことはだれもが知っているのにこの名著と呼ばれる教科書はそのスタンスを外さない。
いまだにGHQの検閲でもあるのだろうか。観世百番集にある話しや古典からみえる日本史と史学でまなぶ日本史は違うし、曾祖父や祖父から聞いた大戦の歴史と学校で学ぶ世界史とはずいぶん違ったからボクは高校時代に日本史も世界史も取らなかったのだろう。山川の世界現代史の緒言をよんで愕然とした。そこにしかと断り書きがあった。そうこの歴史書は、日本人のためには書かれていない。
ずいぶん前にフリードマンの本を読んで目からウロコであったが、こうして予備校の先生がわかりやすく地政学として書いてくれたことではっきり見えてきたモノがすくなくない。
これからの日本と世界のかかわりかたも見えてきたように思う。
戦後70年のお花畑的妄迷からはやく脱却しないと次の50年は生き延びられない。
「アメリカはもはや世界の警察ではない(オバマ大統領)」
ここから世界の混沌が始まったのだ。
こんなのもでていることに気がついた(^^;
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