「トヨタMIRAI」考
水素社会の到来というのが話題になっています。東京オリンピックに向けてますますその方向性は推進される気配です。
なぜ、電気ではなく水素なのか?
そのことについて今日は論考してみます。
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思いつくままにエネルギーについて書きだしてみると・・・
- ガソリンは原油から精製された二次エネルギーである。
- 電気自動車のエネルギー源である電力は原子力・風力・水力・火力などから生み出された2次エネルギーである。
- 原子力も火力はその熱量によって生み出される蒸気でタービン回してエネルギーを生み出している。
- その意味では水力発電のほうがよりダイレクトにエネルギー使ってる。
- 資源国でない日本は電力デマンドがあまりに多くなってしまって、石炭、原油、ウランなど使ってでもエネルギーを確保することが国是となってしまった。
- 水力だけでまかなえるほど省エネや節電はできていない。
- 資源からのエネルギー交換は14〜30%程度だし、作った電気の10〜20%は効率よく使い切れず、蓄電という方法論もないために無駄にしている。
- エネルギーの余剰を蓄える手段としてのリチウム電池はコストや環境や資源の問題からサスティナブルではない。
- トウモロコシからのバイオ燃料は食料のための耕作面積と競合するから人口増な世界には合理的でない。
- ミドリムシは今のところまだ開発途上。
などなとあります。
そのため、
- 輸入原価の安い資源から二次エネルギーを生成したい。
- 発電の効率は100%に近づけたい。
- 余った電気もうまく溜め込みたい。
- バッテリー蓄電の電池のためにレアメタルを無駄に消費したくない。
- バッテリーの廃棄という将来のゴミ問題もリスク。
- ガソリンスタンドというインフラを転用できるビジネスモデルも必要。
- ガソリン税のような税収モデルは放棄したくない。
ということで燃料電池に目が向かったんだと思います。きっと核心は最後にリストした項目だとわたしは思ってますが。
現在のハイブリッドやEVの位置付けは、
- 排気ガスによる大気汚染の低減
- 排気ガスによる温暖化の低減
- 原油依存度を下げる
- 多様な蓄電技術を持つ社会への進化
- 新たなエネルギーによるトランスポーターの創造
というレベルにとどまっていて、原子力など無尽蔵にエネルギー生成できた時代の非産油国が産油国に対してわずかばかりなとても非力な「俺たちは石油なんかに依存してないぞ」くらいなメッセージしかなかったように思うのです。エネルギー交換率は悪いし長い目で見れば電池というゴミを生み出すだけになってしまうと。
ぼくなりに考えて思うことは、究極の節電テクノロジーで水力だけで成立するような超エコ電化社会と1%さえも廃棄しない、つまり余剰電気を水素で溜め込む社会の構築が現在考えうる いちばん じゃないかなと思ったのです。
皆さんはどんな電化社会とともに歩んでいこうと考えてらっしゃいますか?
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