東京オリンピックと街頭テレビ
おはようございます(*^_^*)
聴覚評論家のなかがわです。
今日はすこしだけテレビの話しをしてみます。
平成27年5月14日木曜日産経新聞朝刊にはこんな記事がありました。
「先端技術でリアルタイム立体映像 〜街頭に熱狂スタジアム〜」の記事のことです。
実はわたしの自宅の液晶テレビ(EIZO)は9年目を迎え画面の明るさに陰りが出てきてしまいました。震災のときには激しく転倒したりでみためはそれなりに痛々しい状態だったのですが機能的には問題もなく「地上波」のボタンがリモコンにまだ備わっている液晶テレビのほんとうに走りの時期のものを使っていたのですがそれの寿命が近づいてきているということだと理解しています(家電というのは10年くらい過ぎると次々に調子が悪くなるのでそろそろ洗濯機や冷蔵庫もかなと(-_-;))。
そういうことで先週末はNOJIMA電気に足を運びテレビブースの担当者からいろいろ話しを聞いたわけです。
店員に導かれるままにもっとも立派な展示ブース、正面に二人がけのソファが置いてあるテレビのところに連れて行かれました。画面が弧を描くディスプレイからは驚くほどの精緻な色合いの映像が流されていました。黒と白のコントラストがこれほど明瞭なものはみたことがありません。これはどこのメーカーなのかと尋ねると「LG」との回答。台湾の家電メーカーのものでした。
20年前に米国留学した際、ターゲットというスーパーマーケット(日本で言うとイオンモールみたいな)で本当はSONYが買いたいけど高くて買えないからこの安いブランドで仕方ないねといって買ったブラウン管テレビのブランドから有機ELの65型が日本に先駆けて登場し、日本の電気量販店の一等席に展示してあったのです。最初からハーマンなんとかとかいう高級ブランドのスピーカーも内蔵されていてて、映像だけでなく音響も驚くほどすばらしい。
初期投資を回収できなかったシャープの窮状は、すでにコモディティ化し尽くしている領域に「亀山モデル」という高付加価値・ブランド戦略をとったせいのかなとふと思ったのです。ずいぶん前にSONYのインド戦略でインド向けの色使いをするという地域毎でのカスタマイズ戦略の話しをみたのですが、LGの有機ELの赤はそんな日本的なホスピタリティーを全く無視した国際的な基準による赤を前面に打ち出していました(ボク的には赤には朱がなければならないのですが、そこには深紅がありました)。
家電メーカは、自ら自身を破壊的にイノベーションさせながら進化してきています。しかしグローバル化によって製品のライフサイクルはとても短くなりました。iPhoneのような高性能のものでも2年サイクルです。商機はパンデミックなタイミングでしかありえない。そうでないと次世代に生き残れないそんな風潮になっているのかな。