読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

こちら難聴・耳鳴り外来です!

きこえ、コミュニケーション、そして認知や学習などについて”聴覚評論家 中川雅文" が持論・自説を思うままにつづっています。ときどき脱線しますがご勘弁を(^^;

ゆとりが終わって子どもたちは睡眠不足に・・・

こんばんは 聴覚評論家のなかがわです。

 
今夜は、さっきまで見ていたNHKの番組について思うところあったのでひとこと。
 
今夜のクローズアップ現代は、「睡眠不足の子ども急増!」がテーマでした。
 
さて、
ゆとり教育時代、公立学校は土日休みでした。
土曜日は子どもたちが遊んだり勉強したり、塾やスポーツ教室に通っていました。
 
ところがゆとり廃止で学校の時間割が激変します。
スポーツ教室にせよ学習塾にせよ、公立学校にガチでマーケットを奪われてしまったのです。
これまで通り生徒さんを確保しなければスポーツ教室の先生も学習塾の先生も経営が成り立ちません。
スポーツ教室も学習塾も土曜日のクラスを平日の夜に移すとかの工夫を始めます。
 
番組の中では、20:30過ぎまで運動する子どもたちの姿が映し出されていました。
オリンピックは東京で開催です。
スポーツ教室の子どもたちの親も当然気合入っていることでしょう。
教室は教室でオリンピック選手候補が出るような教室にしたいから力も入ります。
スポーツも学習塾同様に競争が生まれています。
 
学習塾が、受験受験と親をあおるのは今も昔もおなじ。
 
オリンピックも 進学も と二兎を追う親の欲が、子をスポーツ教室と学習塾のどちらにも向かわせます。
結局、子どもの睡眠時間の短縮という形で顕在化。
所詮はそんな問題だなと私は考えたのです。
 
この問題の病理は、教育産業のマーケティングに親がまんまと乗せらてしまったことにあります。
それが教育というオブラートに包まれているから親自身も周囲もその間違いに気がつきにくい。
どちらかを選ぶあるいはどれも選ばないという判断ができなくなってしまった。
そんな親が生み出した問題だなっと思ったのです。
 
親は良かれと思い子どもに負担を承知で将来のためと無理を強いる。
番組では子どもの希望をかなえるために親が頑張ってるふうな親の発言もありました。
でもがそりゃないでしょうです。だって、子どもは親の鏡。
子が親を察し頑張ってるだけなのにそれも気がつかないKYママ、あなたが睡眠不足の原因ですよと言いたくなる。
 
子どもの寝る間がないのは夜が忙しいから。だから朝起きられない。
ひっぱたいて起こせば済むと思いきや、ずいぶん子どもに甘い親。
親は、塾や教室を休むのはお金がもったいないけどお金のかからない公立学校の一限目をサボるのは気にかけてもいない。
お尻をひっぱたいて、たたき起こしてあげなさいよ。
そんなこともできない親の優しさが あだになり子どもは遅刻の常習犯。
いよいよ学校に行きたくなくなるのも当然です。
遅刻を常習すればその先には不登校しか待ってませんからさらに厄介。
 
結局、この問題は、家庭や学校の取り組むべき課題なのです。
 
とどめは医者までしゃしゃり出てきていたことです。
親の責任と言われたくない親と新型なになに病で名前を売りたい医者がタッグを組んで煽ってしまっている。
あらあらどうしたのである。
 
本質に取り組まず各論で解決を図るでは成果は出ないでしょうに。
 
ーーーーーーーーーーーーーーーー
 
情報はあっても常識や知識がない。
本能に従うという動物としての能力さえもない。
バーチャルな空間でリアルなヒトとしての生き方を決められない親。
それに振り回される子ども。
 
なによりも残念だったのはNHKの番組の作り込みだった。
 「ゆとり の廃止が生み出したあらたな弊害なんですね」
と落とし込みたいのかMCは変な質問ばかり。
 
 
こうした問題はいつの時代にもありました。
もちろんそれは一定数を超えたから目立つのです。
メディアはアンテナ立ててマーケティングして目立ってきたトピックスを取り上げる。
それはそれで正しいように思えますが、この国はそこに落とし穴がある。
だってでもビッグデータ的なマーケティングは社会が正規化した構造ないと答えが出ないからです。
人口の比率が不自然な世代は必ずバイアスがかかった集計になってしまいます。
日本の人口構造はあまりにいびつです。
アメリカ式から輸入したままではマーケティング理論はそのままでは使えないのです。
 
メディアは人口比率の修正もないままに声の大きなところだけを取り上げてしまいがちです。
今回のクローズアップ現代もきっとそうしたバイアスを考慮することなく製作したんじゃないかなと思えてくるような内容でした。
MCの政治的社会的イシューが生んだ問題なんじゃないでしょうかとそこに落とし込もうとする姿はあまりに不自然でした。
株価変動みたいに増えた減ったで情報を垂れ流しても意味のないニュースが今日の番組だったのでしょう。「もう少しディレクターさん深く掘り下げて、統計処理とかで検証して考えてから報道すべきでしたね。」と思うのでした。
 
 
 
祖父母のいない世代、祖父母と疎遠で気にならない世代。
戦争が生み出した家族構成の歪みや核家族化。
社会構造の歪みは、人口比で彼らの世代が突出しています。
彼らは、口伝で伝わる常識をもらい損ねて、ヘタの考えでときどきヘンな問題を引き起こしています。
そこんとこ抑えてないとこうした教育関連や医療系の問題は真実をあぶりだせないのです。
 
PS
戦争をしないことの大切さはきっとこんなところにあるんだなとこの番組見て思うのでした。
 
以上、番組講評おわり。