血圧と減塩について
血圧を下げるためにまず取り組みましょうと言われるのが「減塩」である。
減塩の理由は、体の中の水を抜くことにある。
生体は、一定の浸透圧(塩分濃度)に保たれる仕組みになっているので、塩分を取り過ぎればその分だけ水分も抱えることになる。
それが循環する水分量を増やし血圧を上げるのだ。
だからもちろんよく汗をかくのなら、そこで塩分は放出される。
太っちょでなにやら美味しいものに目のなさそうな人は、血圧も高そうに見えるが、汗っかきならそこでうまい具合にバランスはとれているのだろう。意外に血圧は正常であったりする。
血圧の上昇は塩分だけではない。
- 筋緊張
- 動脈硬化
- 気圧の急激な変化
なんてのもある。
最近のひとたちは、筋緊張によるものが多いように思う。マッサージやリラクゼーションをうけるとあっという間に血圧が安定化する。
運動直後の血圧が下がるのも同じ理由。筋肉は血管を外側から動かなくして動脈硬化ににた状態を生み出すのだ。
動脈硬化は、加齢とともに必然的に徐々に進む。年齢相応の動脈硬化度だと血圧が正常という人も少なくないから、血管年齢はひとつの目安かなと思ったりしている。
気圧や温度の急激な変化、これが一番くせ者だ。気温が下がれば血管は収縮して血圧が上がるし、低気圧から高気圧にいっきに変化すると水分の排出がうまくできずあっという間に水がたまり血圧が上がるからだ。
旅行や出張など移動することが体のストレスになるのは、温度と気圧なのだ。
医者が、減塩、減塩というのは、体が塩分摂取を調節するだけで反応するか否かを確認しているくらいの意味しかない。きまじめで几帳面な方が減塩のやり過ぎで熱中症になったりめまいなど具合が悪くなることを診るのは希ではない。
体の欲するままに生きれば、自ずとバランスはとれるものだ。
要は、丹田に意識を集中し、「氣」をコントロールすること。
なんだなと藤平光一先生の本を読みながら思った。