こちら難聴・耳鳴り外来です!

きこえ、コミュニケーション、そして認知や学習などについて”聴覚評論家 中川雅文" が持論・自説を思うままにつづっています。ときどき脱線しますがご勘弁を(^^;

1日の総活動量はどれくらいがいいの?

こんにちは 聴覚評論家のなかがわです。

今日は、1日にどれくらいの運動が必要か?総活動量についてお話しします。

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総活動量ってなんだ?

健康ブームな昨今、ウォーキングやジョギング、ダンスクラスやスポーツジムの話題はどこかしこで聞こえてきます。30分くらいのウォーキングでもダイエットや健康改善に多大な効果をあげることのできる人が入る一方で、1時間のトレーニングをジム通いで行っていてもなかなか効果の出ない人もいます。
その差が生まれる理由の一つがこの1日総活動量です。
朝から晩までの全ての活動から消費カロリーや消費エネルギーを捉える目安です。

およそ1日17000歩 が成人男性理想の活動量。
ゴルフ1.5ラウンドくらいの運動量に相当します。

「そんなに動けない^^;」と心配される必要はありません。この17000歩の意味するところは、これだけ動いていれば食事のことはさほど気にしなくても大丈夫だよという目安の意味でもあるからです。

一般的なオフィスワーカーであれば12000歩もあれば十分。あとは食事でカロリー調整すればいいんです。腹八分ができれば大丈夫です。

いわゆる万歩計は24時間体につける設計になっていませんが、最近はやりのアクチグラフならストレスなくずっと装着できます。こうしたデバイス、10年前は20万円くらいしたのですが今ではとてもファッショナブルでしかもリーズナブルな価格になっています。

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活動しないとどうなるか?

活動が不足するとどんなことがおこるでしょうか?30分ウォーキングの効能がそのまま活動しない時のリスクを教えてくれます。

などなどあまりに多くの不調が活動しないことによって引き起こされます。
走るでもなく泳ぐでもなくただ歩くときだけこうした問題が回避されます。


歩けなくなると自らに幕を引く生き物もいる

われわれは不調を感じると自助努力よりも先にまず医療機関に相談して薬でなんとかしようとしがちです。
なにごとにつけ生活は現状維持を基本に他力本願な努力もいらない方法で事態を回避するのが大好きです。
しかしそんな姑息な手段で問題を先送りしても今のように長寿社会になってしまうとその問題にいづれは直面せざるを得ません。長寿社会とは自助社会であると認識できてない人が多いのは本当に困ったことです。

しかし、生活改善なんかしたくない。美味いもの食べて不摂生しても元気で居たいなんていうしょうもない欲望が科学や医学の発展の原動力だったりしますから本当にどうしようもありません。

自然界の生き物はそうした不調が生じる前に自分の人生に幕を引いていまう生き物もいます。
サバンナを群れで生活するアフリカゾウのことです。1日に100リットル以上もの水がないと生きていけない彼らは、ライオンに襲われないように群れで、水場を探すように回廊生活をしています。群れで生活する彼らは群れの掟があります。そうサバンナを回廊するその移動についていけなくなったらみづから判断し、みづからの足で持ってゾウの墓場に向かわねばならないのです。
いつでもなんどきでも即座に2時間は連続して身動きできるそんなに体力を持ち合わせていないと群れでの生活で安全は確保できません。ライオンの襲撃を回避した先回りの移動やいざという時に走って逃げることができないからです。だから老いて2時間の連続移動ができなくなったゾウは自ら幕を引きます。ゾウの墓場へと自身で向かうのです。ゾウの世界にはしっかりと楢山節考が生きてます。

われわれの中にも自然と対話する力を持っている訓練された人ならゾウのような生き方をする人もいます。かつて永平寺の高僧は、自身の指揮を悟ると断食の読経の行に入り、按座したままに昇天したのは有名な話です。

歩行することの意味

足の親指の付け根、肉球の部分には、メカノレセプターという圧センサーが密集しています。メカノレセプターが刺激されると迷走神経も同時に刺激されます。
迷走神経には、血圧や心拍数を変調させる働きが備わっており、適度な歩行はヒトの心機能を最適化するように調整してくれます。
私が行ったストレス性の耳鳴の研究でも8000歩以上歩いている人に耳鳴軽減が顕著でした。

いつぞやの日経新聞私の履歴書には、80過ぎても会長職で現役で活躍されている方が連載されていましたが、その方の日課が1日1万7千歩であったことはとても記憶に残っています。

さあ今日から始めよう

中高年に必要な健康法は、
  1. カロリーリストリクション
  2. 30分ウォーキング程度な軽い運動を毎日
  3. ヨガやピラティスみたいなコアマッスルを刺激する運動を15分程度
となります。

若い人なら、朝から晩までで17000歩以上のアクティビティを確保するだけで大丈夫。夕方に不足する分を一気にスロージョギングでかせいでください。

65歳以上の人はくれぐれも75分以上の連続した運動はしないこと。加齢で弱った関節はあっという間に傷んでしまうからです。
さあ、今日から始めてみてください。

それでは、さようなら〜ゴキゲンヨウ(^^)/~~~

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亀井先生のお話にインスパアされてのカキコです。