こちら難聴・耳鳴り外来です!

きこえ、コミュニケーション、そして認知や学習などについて”聴覚評論家 中川雅文" が持論・自説を思うままにつづっています。ときどき脱線しますがご勘弁を(^^;

タバコは心の日曜日? 耳鳴りとタバコの関係。

おはようございます^o^ 聴覚評論家の なかがわ です。   
きょうは、 「タバコは心の日曜日⁈」  について学んでいきます。  

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それでは スタート(-_^)    

タバコは心の日曜日⁇

タバコは今も昔も国が主導して販売促進している合法ドラッグです。
かつて国は、「タバコは心の日曜日」というコピーを掲げ、タバコの販促に努めました。しかし今では、ガンや脳血管疾患の誘引だからやめたほうがいいかもと禁煙治療の保険適応までする様変わりようです。
実は我が国の政府、WHOのタバコ規制枠組条約を2007年に批准し、タバコ消費を減らすことやマスメディアでの喫煙シーンを流すことの自粛など決めているのです。しかし、ジブリの生きねばのアニメ映画で喫煙シーン出まくりなのにPG13とか指定もないように実態は全く逆な状態です。
 
わたしは、たばこは合法ドラッグだと思っています。今、メディアを騒がせている危険ドラッグがすぐに"心臓に効く(死ぬ)"のに対して、タバコは何十年もかけて徐々にシンゾウを弱らせる。ゆっくり来るので、その間に、別な病気になったり、事故にあったりで、体調とタバコの因果関係を研究しても、どうしてもその因果関係はぼやけてしまいます。はっきりさせにくくなるのをいいことにタバコの擁護派はそうした医学界からの警鐘を無視して、タバコの販促に熱心です。財務省の官僚は、税金が国家の血液だと言わんばかりに税収、税収のシュプレヒコールですが、そのお金を生み出すのは健康な国民の汗だとまだ気がついていないようです。
 
タバコは税収のかなめ、国家にとっての税金はカラダを流れる血液みたいなものですから、汚染されて副作用が生じることがわかっていても苦しい台所に打つ手がなければ財務省も手を出してしまう。毒があっても密の香りに負けてしまう。国家の役人も危険ドラッグに手を出す連中も目くそ鼻くそに思えてきます。
 

仕事柄、タバコにハマってしまった人に わたしは次のように説明し、やめることの懸命さを伝えています。

 
タバコの害は、1日に吸う本数とこれまで吸ったきた年数の積でだいたいが予想できます。20本x20年=400で歯周病、口臭、鼻が臭うなど粘膜の乾燥症状が出ます。10本40年でも同じこと、やめない限り変化は続きます。タバコ吸いが臭いのは唾液の不足による口内浄化能の衰えゆえです。それが600超える頃になると高血圧やメタボに化けます。これは血管内皮が"乾き"始めるからです。さらに800超えるとタバコの箱に書いてある肺線維症の症状が出てきます。いよいよ肺がんへのカウントダウンが始まるのです。肺の細胞が乾き始めると乾いてしまった肺胞は広がったり縮まったりがぎこちなくなり、息切れする、痰が出る、痰が切れない、声嗄れするなど始まってきます。1000も超える頃にはがん細胞が暴れる準備が整い、それを高血圧や糖尿病が拍車かけるのです。何より怖いのはこの時期になってからいっきにすすむ皮膚の老化です。ドライスキンがいっきに進むのです。一昔前なら夜の街でよく見かけた、しわくちゃでハスキーな声のスナックのママはその典型。若い時にはタバコで老け顔つくりの仕込みをしておきながら、年取ったらそれを取り替えさんと美容に投資。最後はガンか心臓病で倒れるんじゃお先真っ暗です。はやくタバコは卒業しましょう。ーby お医者さんモードのドクター なかがわ  

 

ビタミンB12製剤と耳鳴り・しびれ
耳鳴りやしびれが生じて、医療機関を訪れると決まって処方されるのが、ビタミンB12製剤です。メチコバールとかメコバラミンとかいう名前でメーカー各社から出ています。 継続して飲むと認知症予防になるとの最近の研究報告もあり、古い薬なのだけど、いまだに重用されています。
ビタミンB12は、野菜などには含まれておらず、魚貝、牛ブタなどからしか取り込むことができません。ベジタリアンは不足することになりますから、サプリなり、医薬品なりで補充が必要です。不足すると悪性貧血やしびれ、めまい、耳鳴りなどの神経障害が出ることが出てくるからです。ビタミンB12は、胃の中で胃酸やペプシンによって遊離ビタミンB12に変わることはじめて体に吸収されます。
 
胃のない人、高齢者はビタミンB12は効かない?
胃が悪いひと、胃切除したひと、高齢と言った胃酸が少ないあるいはなくなったひとは、ビタミンB12を食べても、製剤を内服しても効果は期待できません。時折、そんなこともおかまいなしにせっせと、たくさん飲むのが良いといわんばかりに飲み続けている人を見ますが、それでは効果は期待できません。
 
ビタミンB12の作用
ビタミンB12の作用は、末梢血管レベルで血流を改善される作用があることがわかっています。この血流の改善が、しびれやめまい、耳鳴りの改善に働くのだと考えられています。
 
 
タバコの血管収縮作用
タバコに含まれるニコチンは、タバコ 1本で脈拍を20回上げる作用があり、末梢血管も収縮させます。
 
 
タバコを吸うことは、末梢循環障害を作ることにほかなりません。
タバコを吸うのを止めずに、しびれやめまいや耳鳴りを訴えられても、医者はあきれるか、途方にくれるかだけです。
 
足ツボ刺激が血流改善?
足の裏にはたくさんのツボがあります。その中でもトゥの部分には交感神経の過活動を鎮めるツボがあることが知られています。
そうしたツボを刺激すると副交感神経優位になりリラックス、血管の拡張が得られます。
身体は立ち上がる時、起立性低血圧を起こさないように昇圧反射(交感神経の働き)が生じますが、そうしたツボかうまく刺激されると、昇圧反射が生じず、立ちくらみ感を感じてしまうことがあります。
ハイヒール慣れしてない、新しい靴が足に合ってないとき、立ち上がるとふいにくらっとくるのはそんなことが原因かもしれません。こたつから出て立ち上がったときのめまい感も同じ、下肢が温まり過ぎて血管が拡張したために、交感神経の働きだけでは必要な血管収縮を確保できず脳血流が不足となりめまいを起こすのです。そうした時に脱水気味だと、そのめまいはあっという間に心筋梗塞脳梗塞になってしまいます。
 
ウォーキングて大丈夫^ - ^
なにも高いお金払って足ツボマッサージに通う必要はありません。
1日30〜45分程度のウォーキングをすれば、それだけで必要十分な血流改善を得られるからです。
歩く時にトゥを意識したバレエ歩きをするだけで、それもたった一歩で5分くらいは副交感神経優位な状態を手に入れられます。わたしの臨床経験からは、毎日8000歩のウォーキングを習慣にできている人は耳鳴りの改善する人が少なくないようです。
 
 
タバコを捨てて街を歩こう!
当たり前の生活があなたの生活の質の改善の近道だったりします。マッチやライターそしてタバコを持たず、お金もタバコを買うには不足する金額だけ所持して家を出る。まずは1日60分の禁煙から始めてみませんか^ - ^
 
それでは  
ごきげんよう、さようなら(^^)/~~~