こちら難聴・耳鳴り外来です!

きこえ、コミュニケーション、そして認知や学習などについて”聴覚評論家 中川雅文" が持論・自説を思うままにつづっています。ときどき脱線しますがご勘弁を(^^;

本当はこわい 青色LED

おはようございます 聴覚評論家の なかがわ です。  
きょうは、ブルーライトのことについて学んで見たいと思います。
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それでは スタート(-_^)  
太陽の光でうつが予防でき、夕暮れからの暗さが睡眠をもたらす。
まずは光の持つパワーについて。
太陽には、暗い気持ちを解消させ気分を明るくするパワーがあります。これは太陽の光を浴びることで脳内にセロトニンが分泌されることで生じる現象です。
一方で、夕暮れから徐々に暗くなると、自然に眠気に誘われます。これは日が落ちて徐々に暗くなる時、脳内でメラトニンが分泌されそれによって眠気が導き出されるからです。地球の自転が生み出す明暗と人の体がコミュニケーションすることで生じるセロトニンメラトニンのサイクルがわれわれの1日のリズムを保ち、心身の健康を維持してくれているのです。
白夜のある北欧や日照時間の短い秋田県宮古島の日本海側では、不眠症うつ病や自殺が多いと言われています。暗くならないのでメラトニンが放出されない、あるいは光が不足してセロトニンが不足してしまうためです。うまくバランスも取れないでいると2週間も続くとセロトニンが枯渇し、睡眠サイクルは完全に壊れてしまい抑うつ状態になってしまいます。
さんさんと輝く太陽と青空からわれわれは日内リズムと元気パワーをもらっているのです。
 
 

太陽の光の何が大事なの?

セロトニンをコントロールする太陽の光。一体太陽の光のどの成分が大事なのでしょうか?
それは、太陽の光の中の成分 ブルーライト です。
「パソコンのやりすぎで体を不調にさせる」と悪者扱いなあの「光」のことです。
国際線のパイロットやCAはジェットラグ(時差ぼけ)をブルーライトで解消します。天井一面にLEDが燦々と輝く明るい部屋で数時間過ごすことでセロトニンを放出させ、メラトニンを抑制することを利用して時差ぼけを解消するのです。
蛍光灯やLEDの青い光で煌々とした部屋で一定時間過ごすことでセロトニンメラトニンサイクルがリセットされ、睡眠サイクルもリセットされるのです。
ブルーライトは人工的にピーカンな青空を作り出す作用があるのです。
ところがこの光を夜間に浴びるとこまった問題が生まれてきます。夜なのに脳は昼だと思ってしまうのです、
パソコンのやりすぎやスマホ中毒はブルーライトの浴びすぎとなるので、イライラや睡眠障害を引き起こします。
ブルーライトは脳の過敏性を高めてしまうのです。
 
ポケモンてんかん

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その昔、ポケモンてんかんという事件がありました。テレビを見ていた子供たちが一斉にテレビの前でひきつけやてんかん発作を全国つづ浦々同時多発的に発生した事件のことです。
番組の中で用いられた映像手法が偶然にもてんかんを誘発する光刺激パターンであったために起こった事件でした。
それ以降テレビは、輝度や点滅頻度に気を使うようになり、そうした問題を聞くことはなくなりました。しかし、ポケモンてんかんにならなくなったわけではありません。テレビが少しだけ配慮したために今顕在化しないだけなのです。
 
LEDな時代は自己防衛が必要‼︎
どこかの悪い奴がテレビ局を乗っ取って危険なボケモンシグナルパターンを混ぜてしまえば、同じような事件が再び起こるかもしれませんが、それ以上に危険なのがわれわれの生活です。LEDに、あふれた今の時代のことです。
実は、ヒトの脳は、取るに足らない微弱な刺激であってもそれが一定頻度以上で繰り返し反復されるとある臨界点に達した時、光刺激てんかんや側頭葉てんかんを引き起こしてしまいます。これは視覚だけでなく他の感覚、聴覚や触覚でも起こります。他愛ないいたずらでもあまりに頻度高く繰り返していると相手がキレてしまうのは光刺激てんかんと同じメカニズムです。
 
光の不足は睡眠障害やうつを引き起こるのですが、それが過剰な輝度の点滅ならてんかんが生じる。
光は諸刃のヤイバなヤバイやつなのです。
 
社会保険庁は知っていた^_^;
液晶画面で50HZの点滅をする青色ダイオードは、光の強さだけでなく、われわれが長い時間、見入ってしまうことと相まって脳に悪さをしているのでしょう。
社会保険庁の職員が健康被害を避ける目的で1日キーボードは5000回までしか打っちゃダメだと決めてたのはすごく正しいんですね^_^; 
 
ブルーライトがこの国を壊わす⁉️
1000兆円の富を生み出した青色ダイオードは日本にノーベル物理学賞をもたらしました。
2003年の地デジ導入で日本はいっきに青色ダイオードに光に溢れる社会を作り出しました。
省エネルギーにも大きく貢献し、余った電気で経済が前に進むことができています。
いいことづくめのようですが、スマホやパソコンやテレビに釘付けなわれわれは、すでにブルーライト中毒な脳過敏症なまでに病んでます。
考えるに若者の自殺が急増した1997年は携帯電話普及率が数パーセントからいっきに約20%になったブレイクスルーの年でした。
 
1997年から若者の自殺が急増しているのは、携帯の画面のカラー化とメール文化の普及が関係しているをじやないかと思えてきます。
 

ITに壊される脳

青い光から逃れようにも現代社会で画面なしは到底無理です。われわれにできるのはせいぜいブルーライトは保護シールをスマホ、パソコン、そしてテレビに貼り付けいつもPCグラスかけるくらいしか算段はなさそうです。
社会は青色ダイオードノーベル賞に浮かれて、その影の部分「直視できるようなムードじゃありませんが、せめてこのブログ読んだ人は、画面対策してくださいね^ - ^
 
それでは  ごきげんよう、さようなら(^^)/~~~