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こちら難聴・耳鳴り外来です!

きこえ、コミュニケーション、そして認知や学習などについて”聴覚評論家 中川雅文" が持論・自説を思うままにつづっています。ときどき脱線しますがご勘弁を(^^;

サルとヒトのさかい目 その1 拇指対立

脳科学は面白い^o^
おはようございます^o^
聴覚評論家の なかがわ です。 
 きょうは、
「ヒトとサルのさかいめその1 拇指対立」 について。 
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それでは スタート(-_^)  

ヒトとサルは、遺伝的には1%しか違いがありません。しかし、比べるまでもなくその見た目も行動も生活様式もまるで違っています。

ヒトとサルの見た目の違いは、
  • 体毛
  • 犬歯
  • 脳形態
  • 聴器の形態
  • 手の親指
  • 腕力、走力
そして行動は、
  • 攻撃的 (チンパンジー)
  • 平和的  (ゴリラ)
  • カルバニズム (共食い、チンパンジー)
  • 一妻多夫  (チンパンジー。ヒトと真逆(^^;;)
  • 発情期でなくてもセックスする  (ボノボ)
  • 発情期に一人のメスが複数のオスと交尾、オスは全員じゃないのでそこに戦いもある(チンパンジー)
  • 発情期じゃなくても発情しまくり一夫多妻 (ヒト)
  • つまむことができる(ヒト、ボノボ、訓練したチンパンジー)
とあまりの違いに「遺伝的にとても近いってどんだけ⁉️」と首かしげてしまいます。
また、チンパンジー、ゴリラ、ボノボもずいぶん異なることがわかります。でもこうしたサルのあいだの差異と同じように、われわれヒトも結構違います。
チンパンジー、ゴリラ、ボノボの差は、アメリカ人、ロシア人、日本人の違いのようなレベルの差異なのかもしれません。

拇指対立

形態学的なヒトとサルの違いは、拇指対立できるか否かにあるという見解があります。
拇指対立がうまくできるか否かは、親指と人さし指、親指と中指、親指と薬指、親指と小指、さらに小指から逆順で繰り返し続けてタッピングさせる時のスムースさを見ることで確認できます。
この指の動きができることが、ヒトのサルに対する唯一の差であるという研究者さえいるのです。

1995年頃脳機能研究のはしりの時期、機能的MRI研究はフィンガータッピング時の脳活動を調べました。当時の機能的MRIはまだ解像度が悪くフィンガータッピングのような大きな脳活動しかクリアに記録できなかったからです。
フィンガータッピング動作はヒトだけにしか行えません。しかもその機能に関わる脳の部位はかなり広い範囲です。
このヒトだけて観察できる脳活動部位、サルとヒトとて比べると少なく見積もっても数十パーセント以上の差異になるのですから驚きです。手指の動きの違いだけで脳活動部位がかかくも異なるのですから。

拇指対立できない子どもたち

しかし、ヒトも拇指対立が苦手な子どもたちがいます。発達障がいや学習障がいのあるお子さんの一部にこうしたお子さんがいることです。
例えば、鉄棒のぶら下がりはできるけれどもブランコが苦手なお子さんがそれにあてはまるでしょう。
すくすく育つお子さんは、にぎることのニガテなお子さんがほとんどいません。

握ることこのニガテなお子さんを探すのはそれほど難しくはありません。公園のブランコに連れて行かなくてもお子さんのクレヨン箱を覗くだけでわかります。
経験上、そうしたお子さんのクレヨンはたくさん折れていることが多いのです。

クレパスでは、クレヨンより丈夫なのでお子さんの手指の巧緻性の良し悪しを「折れ具合」から確認することは難しいので要注意。また箱の中見なくても描き上げた絵から評価できるんじゃないかとも思うのですが実際に描いた絵から解釈するのはなかなか難しいものがあります。

拇指対立は、にぎる、つかむ、  という動作で発達します。京大霊長類研究所の訓練されたチンパンジーはコインをつまむことができます。手指の巧緻性の良し悪しは、生まれた後からの生活の影響の方が大きいことの証拠ではないでしょうか。

サルになりたがるヒトたち

サル手になることを願う一群の若者たちがいます。親指を他の指と同じように掴むのではなく引っかけるために使うことを好む人たちがいるのです。
それは、ボルダラーと呼ばれる人たちです。休日になるとボルダリングスタジオに向かう健康オタクな人たちのことです。彼らはサルのように休日となると壁にぶら下がってます。かくいう私もサルを目指すボルダラーの一人です(^^;;

そういえばぶら下がり健康法なんてのもありましたね。ヒトはぶら下がることで何か至福を感じることができるのかもしれませんね。

立位のような足裏刺激がなくなり、手に体重の全てが荷重されることで自律神経系が変調され、至福を感じるのかもしれません。

手指の巧緻性を高めるために

右利きのヒトは、バイオリンの練習が良いでしょう。右手の弓のリズムに合わせるように左手の巧緻性を高めることは脳の発達にポジティブだからです。
ピアノで右手のリードを常に意識することは、お子さんには難しいので、メソッドがしっかりしてないとピアノは両手利き的キャラに育ってしまいがちです。
あやとりは手軽にできるので音楽がニガテなかたはあやとりをぜひ。
ただし必ず歌を歌いながらあやとりしてください。

脳科学的には、
  • 利き腕をつくる。
  • 拇指対立的な巧緻性を高める。
  • 時系列展開を重視したしつけ。
  • 各モダリティそれぞれに16〜64個、出来るだけ多く区別出来るように育てる。
  • 歌いながら指を動かす。読み上げながら書く。
などがとても大切になってきます。


それでは  ごきげんよう、さようなら(^^)/~~~