JapanTrack2012から
こんにちわ 聴覚評論家のなかがわです。
きょうは少しだけ経済の話をばさせていただきます。
2012年、日本の補聴器市場に関する大規模調査が行われました。
その結果、
● 難聴があるのに補聴器を使っていない人は85%もいる(潜在市場の大きさ)。
● 補聴器を使っている人は全体の2%弱(マーケットバンに必要な社会認知はまだ生まれていない)。
● 補聴器を使っている働き盛りの難聴グループと使っていない難聴グループの比較で使っている方が明らかに所得面で優れていることがわかった(購買力のあるグランドジェネレーション世代が再雇用あるいは再就職するのならマーケットは確実に肥大する)。
などが明らかになりました。
なぜ難聴で困っているのに補聴器を使っていないヒトが85%もいるわけです。
彼らが補聴器に誘導されないのは、浮世離れした耳鼻科医が彼らの本当の困難を理解できていないことが一番のもんだいのようすです。
なぜ耳鼻科医は相談にきたかたに対して「何もしなくて良い」という指導をする場合が実に60%強もあることもわかってきました。
65歳以上の4人に1人は難聴者です。
2008年問題以降は毎年数十万人がこの年齢層に突入しています。
そしてこの人たちの多くは、なお再雇用などによって仕事に就いている。
4回に1回は聞き返しや聞き間違いが生じている!?
そんな状態ではこの国の将来のアクティビティは低下するばかりではないでしょうか?
それでは、ごきげんよう(*^_^*)