こちら難聴・耳鳴り外来です!

きこえ、コミュニケーション、そして認知や学習などについて”聴覚評論家 中川雅文" が持論・自説を思うままにつづっています。ときどき脱線しますがご勘弁を(^^;

イヤホン、ヘッドホン、聴き比べ^_^

ボーズのクワイエットコンフォートのイヤホンとヘッドホン、そしてUSDのクリアネスイヤホンとの聴き比べをしみた。

 

条件  静かな室内、iPad Air

音源  オーディブル、アマゾンビデオ、iTunes

 

ことばのメリハリ  クリア > QC ヘッドホン  > QC イヤホン

Jazz.      クリア > QC ヘッドホン > QC イヤホン

バイオリン   クリア > QC ヘッドホン > QC イヤホン

ノイズキャンセラー がないのに なぜか他社並みにクリアネスはノイズキャンセラーがあるように聞こえる。

低域をリアルに出しているからだ。

不自然に位相のズレが生じるような加工をすることなく、ただ1つのダイヤフラグムから音を出すとこうなるのかという驚き。

膜のエッジで生じるノイズが全くないこと人工的に作られた音の持つ位相のずれないことがその音の良さだろうというのが僕の印象。

 

 

u-s-d.co.jp

 

クリアネスイヤホンはいわゆるドンシャリ感は全くない。イヤホンなのに音は足元から湧き上がってくる。上から降ってくるソニーとは大違いだ。

最初は低域が弱い印象であるが。実際は違う。音量を下げても低域は減らないし、その逆に音量を上げても高域で耳が圧迫されることもない。低域と高域が逆ざやでノンリニアになっている印象だ。

 

 

 そういえばぼくの使っているQCは初期型。もうパッドを2回も交換している。後続モデルも持ってはいるけど音質は初期型がいちばんナチュラルです。

 

 このイヤホンは音を聞くと言うよりもノイズキャンセラ-として使うためのものじゃないかとぼくは思っているのです。

 

ここには書きませんでしたが、とにかく耳を守るためにも1万以下のイヤホンには手を出さないこと!

 

クリアネスイヤホン(ユニバーサルサウンドデザイン社)はすごいぞ!

沈黙 サイレンス

明日の封切りを前にKindle遠藤周作の原作に目を通している。

フェレイラ、キチジローの姿がまるで色彩のついたように湧き上がる。

ぼくはキリシタンではない。葬式では仏教を利用し、正月は神道を信奉する。そして天皇誕生日の翌日にクリスマスを祝う八百万派だ。

だから、遠藤周作の描写を読んでも実際のことを想像できるだけの知識はない。

なのに読み進むほどにその情景に色がついてくる。それもなんとなくシャガールのようなぼんやりとした色がついてくる。

ぼくはこれまで文字を読み進むことでこんなに色彩を感じたことはなかった。

 

例えばぼくが気がつけば比較的読んでいる村上春樹からは全く色を感じない。彼の作品はいつもモノクロかグレースケールだ。

沈黙を読み始めた時ぼくの頭の中に現れた色彩は、あることを思い出させた。そう三島由紀夫の作品はいつも金ピカな色にあふれていたことを。先日発掘された三島のインタビュー映像の中でも彼は自身のその表現について『豪華に盛り込みすぎている』というようなことを言っていたがたしかにそのむかしむさぼるように読み漁っていた時ぼくが求めていたのは三島の金ピカなことばだったと思い出した。

 

遠藤周作キリスト教の匂いがする。それ故に避けてきた。いまはじめて読み始めた彼の文体には、司馬遼太郎にもない色彩があふれている。

読み進みながらぼくはその色彩の表現の秘密にいま魅了されている。

 

沈黙 (新潮文庫)

沈黙 (新潮文庫)

 

 

 まだ映画館に行けていないのに・・・(T_T)

agora-web.jp

これねたばれちゃうの?

君の名は? ぼくの?

中川雅文とはだれだ!

www.amazon.co.jp

 ひとまずこのブログを書いている中川雅文というのはこのamazonの作品一覧で知ることができる。正直、個人情報ダダ漏れで悲しくなってくる。

 

他にもいるぞマサフ(ブ)ミ!

なかがわまさふみさんをFBやブログやTwitterでさがすと何人もいる。

 

耳鼻科のまさふみくん

北海道には、耳鼻科の先生がいる。どうも同じ年齢のようだ。ぼくが順天堂でかれは医科歯科みたいだからきっとお茶の水でお互いなんどもすれ違っていたんだとおもうと妙な気分になってくる。

耳鼻咽喉科おとふけクリニック|北海道河東郡音更町木野西通16丁目1-28

 

格闘家のまさふみさん

徳島には、みづからの流派をおこして拳法の指導にあたる脳外科の先生がいる。徳島生まれの自分は、中高時代は少林寺を習っていた。当時は、ぼくも本気で拳法の達人かつスーパー外科医になると夢見ていたので。彼には非常に興味がある。さらにぼくも耳鼻科医になってからはNPOの活動でネパールには足を運んだことがある。補聴器とかオージオメーターとか寄贈したりした。徳島・医師・武道家(愛好家)・途上国支援と4つもかぶっているだけにとても興味がある。だけど最近ネット上でかれの活躍をしることは少ない。

追記:ブログみてさらに( ̄□ ̄;)!! ぼくは藤波さんのつてでUWFファンになり野末チンペイさんの隣とかの席でいつも前田や高田さんを応援していた。ここでもつながり感じる。正直、驚きばかり。

「新日本拳法同志会」の、中川雅文会長が応援して下さいました!~第1回選手権大会、前田日明名誉会長|日本一変わった脳外科医~阪神大震災をきっかけにできたネパールこども病院と応援団「奇兵隊」

 

アーティストの・・

大阪には、芸術家のマサブミさんがいる。ぼくは中高は美術部で、医学部がダメなら絵筆で・・なんておうちゃくなことを考えていた。同級生は造形大にいっていまはハリウッドでCG作家になっているのもいれば、銀座で個展を毎年開いているのもいる。そこそこ気合いのはいった美術部に所属していたんじゃないかと思う。でも昨年同級会であった美術部の芸大での仲間からは、「まさふみはクロッキーが下手で筋が悪かった。医者に成れて良かったね」と言われてしまった。

140th.中川雅文 Nakagawa Masabumi of gallerymorningkyoto

 

ほかにもたくさんなかがわまさふ(ぶ)みさんはいるけどそこは割愛。

 

さて本当の自分はどのマサブミ?

じぶんの趣味の遍歴を列挙してみる。

親に勧められるままにはじめた観世流の仕舞と謳い、ブルースリーマス大山に触発されてはじめた少林寺拳法、同時期に中高の部活は美術部で油絵を描いたり、トルソーを作ったり、焼き物したり、そして障害飛越馬術をすこし。

留学時代、シカゴには三浦道場しかなくてそこはさすがに厳しすぎると合気道。それからは忘れない程度に合気道は心身鍛練として気にかけている。

那須に住まうようになってからは、医師としての本業ともっぱら著述に忙しい。そしてときどき本が売れるようにとメディアからの誘いにはほいほいとついていくというのが自分の営みになっている(東京さでかける口実はメディアがいちばんでなぁ)。

https://www.youtube.com/watch?v=4op2LuUA0yc

聴覚 | ホンマでっか!?TVのまとめ

 

「中川雅文」を解剖してみる

康熙字典という姓名学の書で中川にふさわしい名前をと選ぶと雅文という漢字がでるらしい。私の祖父はその康熙字典の姓名学にしたがってぼくを命名した。

さてさてそれではこのなまえはどんな運命を持っているのだろうか。

 

enamae.net

 

面倒見が良く、実力もあるため、リーダーに推し上げられる

人気運が人生を後押しする。強烈な個性で人気者になる。

信念と努力で道を究める」
「処世術にはたけていない」

「勤勉さで信頼を得る。」

「芯の強さ、そして人の意見に耳を貸さない。」 

まあ、姓名学はあるいみ神話みたいなものですけど、ここに挙げた中川雅文さんはいずれもそうした要素があるように見受けました。

 

まだお会いしたことのない中川雅文さんだけが一堂にかいして酒と食事にありつきながらお互いの「なかがわ」やら「まさふみ」やらを自慢し合うそんなイベントがあってもよいかなとふとおもったのでした。

ではでは。

過去をふり返ってつぎなるしごとにとりかかるかな。

 

「聴く」ことの力: 臨床哲学試論 (ちくま学芸文庫)

「聴く」ことの力: 臨床哲学試論 (ちくま学芸文庫)

 

 

 

海・呼吸・古代形象―生命記憶と回想

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馬術読本 (1971年)

馬術読本 (1971年)

 

 

 

「耳の不調」が脳までダメにする (講談社+α新書)

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脳の可塑性可塑性のメカニズムと神経系の障害

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  • 作者: Aage R.Moller,中川雅文,尾崎勇
  • 出版社/メーカー: 医歯薬出版
  • 発売日: 2009/12/01
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耳と脳 臨床聴覚コミュニケーション学試論

耳と脳 臨床聴覚コミュニケーション学試論

 

 

お手元テレビスピーカ おすすめ順

テレビの音声をもっとくっきり・はっきりと聞きたい。

そうおっしゃる高齢者の方がたくさんいらっしゃいます。

テレビの音を家族皆で楽しむためには、家族にとってはうるさくないことが大事なので、どうしてもパーソナルに音を届けてくれる工夫が必要です。

 

第1位:SONYお手諸テレビスピーカー.

テレビリモコンの機能も備わっていて電池で動くので非常に便利です。

 ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

 

第2位:TDKLoRワイヤレススピーカシステム

ボクはこれを使っています。

コストパフォーマンスという点からおすすめですが、本体は電源が必要でコードレスではありません。

もっぱら家内がシンクのまえにおいて調理しながら音声を聞くというシチュエーションで浸かっています。

 ⭐️⭐️⭐️⭐️☆

 上記の2つは普通のラウドスピーカなので、確実に手元において使う必要があります。そうでないと音量が大きくなり結局テレビの音量を上げるのと同じように周囲のひとにもうるさいと言うことになります。

そこで、

 

第3位:コミューンコネクトTV。

⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

音の広角が狭いというか直進性に優れているので、自分は自分、周りは回りと音の区別が可能です。

本当はこれが一押しなのですが、上記に比べると価格がうーんと高くなるので第3位。このスピーカはオプションでの拡張性もあるので例えば難聴者の人がこうしたシステムをつかって会話することで、会話に花が咲く。すこし大きな箱型補聴器といった感じで使うことも出来ます。

 

u-s-d.co.jp

 

このほかにも数社から聞こえアシストを目的としたスピーカがでています。

第4位:補聴器

いろんなメーカーからテレビ音声を直接補聴器にトランスミットできる機能のついたものがでています。ただしそうした機能を動かすために追加で購入するトランスミッターやリモコンやらの価格は補聴器本体価格に対してさらに10万くらい使う必要があります。

 

第5位:エルシー電機のスピーカ

ボクは義理の母にLCC-151を数年前に設置してあげました。

音量を上げてもあたまが痛くならない。

アナウンサーの声とか歌手の歌声とかとにかくひとの音声の座りが良いのがこのスピーカーの良いところ。

ただし、上記に列挙したような簡便なシステムではないので設置するにはある程度のオーディオの知識が必要です。

このスピーカのメリットは音量をおおきくしても家族がうるさいと文句を言わないところ。皆で同じように音を楽しめるという視点からならこれがいちばん自然なのかも知れません。

www.lc-sp.com

 

結論、デザイン重視ならコミューン、音質重視ならLCC-151、そしてコストパフォーマンスならTDKということでしょう、やっぱり。

補聴器市場はどう動くか・・・

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/0/0f/Diffusionofideas.PNG

https://ja.wikipedia.org/wiki/普及学

 

 

イノベーションの普及理論

ここで引用した画像はロジャースによる普及プロセスのグラフ。

グラフの意味するところは、

  • 先駆者とか目新しいもの好きというのはおよそ2.5%、
  • 時代の先を行ってるねと言われるようなアンテナを張っている人の割合は13.5%、
  • 普及しはじめるとあっという間に 34%+34%=68%とまで広がってしまう。
  • だけどもいつも偏屈というか時代に流されない連中というのはいるものでそれは以外にも16%もいるよ

というのがロジャースの説だ。

つまりものごとは普及しても84%が上限だし、2.5%未満のひとにしか支持されていないときはまだキワモノなんだよということになる。

そうした視点からイノベーションの成否を見極めることができる。

イノベーションを支援するクラウドファンディングという仕組みはだからよくできた仕掛だ。最初の2.5%を得ることが出来るか否かを簡単に世界の中にいる顧客に直接問いかけることができ知ることができるから合理的だ。

投資家はロジャースの理論をわかりやすくクラウドファンディングで実践しているといったほうが正しいのかも知れない。

 

→20170117追記 ここでロジャースが議論しているのは、フォーカスグループと見なせる集団内でのレスポンスのことである。

 補聴器は普及するか

難聴の現状|ワイデックスがお届けする難聴と補聴器の総合サイト「みみから。」

 

このサイトによると日本の難聴人口は2000万人弱で人口の15.2%に達するらしい。

難聴という問題はイノベーション普及カーブからみればすでにMajorな領域に入っていることを意味している。もはや難聴であることは珍しいことではなくなったということになる。

普及という視点、ファッションとか差別・区別みたいな物差しからもう一度この数字の意味を考えてみる。

  • 1%erの意見は嫌われる(疎んじられる)
  • 3%erの意見も良くも悪しくも目立つ奇抜なスタイルと受け止められる
  • ところが20%を超えると普通に見えてくる。

ということになる。

例えばアデランスやリーブ21が急成長したのは、今よりももう少し前の時代だ。

リタイアして達観したハゲのひとがかぶったり増毛したりしなくなったから彼らの勢いは昔ほどじゃない。おまけにトレンディエンジェルみたいなお笑いも市民権を得るようになったからかぶらない理由はいくらでもある。

世代毎のハゲの割合が増えたのではないが、高齢者が増えてハゲの実数が増えてきて、リタイヤ組がかぶらなくなって、つまりハゲのカミングアウトというかコモディティ化がすすんだというふうに理解しても良いように思う。

おなじことがきっと難聴でも起こるはずだと思う。

難聴であることがメジャーな時代

難聴という障害があたりまえになってくるとはどんな時代なのだろうか。

健康寿命がおよそ100歳までいくようになってしまうと本気で「まだ難聴じゃないんだ」なんて会話が成立する時代になってくるだろう。

そんな時代をおしはかるべく、まずは難聴でどんな困りが生まれるかすこし整理してみたい。

  • 小さな音が聞こえないので途切れ途切れに聞こえてしまい単語や文の意味を性格に捉えるのに苦労するようになる。
  • 雑音下での聴き取りが悪くなるが一方で雑音がある方が聞き取りやすいというような状況も生まれる。
  • 音の方向感が失われる。
  • 甲高い女性の声やこどもの声が苦手になる。
  • あたらしいことばを覚えるのに一苦労する。

こうした問題を抱える人が、20〜25%くらいの割合でいつも自分の周りにいるという状況が生まれることになる。そのほとんどは65歳以上の悠々次的な老人である。

だから、自身が補聴器を使うと言う行動をとるよりも

  • はっきりはきはきと話してくれるスタッフのいる場所を好むようになる。
  • 雑音のある場所では聞くことをあきらめる(電車の中ではすぐに図書の精読モードに切り替えるとかイヤホンではなくあからさまにわかるようにヘッドホンをする、このとき実際には音楽を聞いていないかも知れません。)
  • 近くに託児所や保育園を作るなと騒ぐようになる
  • 最近の話題について行けず、自身の記憶の衰えについてすこし心配しはじめる。

ということになる。おんなこどもは無視され、ハスキーな声の女性がモテはじめるそんな時代が始まってくるだろうと。おひとり様の時代ということもあって家庭内コミュニケーションのために補聴器をつけると言う人はこの5年でも激減しています。それほどに孤立しています。ですから孤立した高齢者は補聴器を買わなくなります。店員がはきはきしているところにいけばいいかなと思うようになります。

 

こうやって考えてみるとぼくの頭のなかのどこにも補聴器が出てこないのです💦

だからぼくはユニバーサルサウンドデザイン社の時代ではないかと考えているわけです。

ユニバーサル・サウンドデザイン株式会社 | comuoon